GMとOnStarに対するFTCのデータ共有禁止命令が最終決定

連邦取引委員会、GMへのデータ共有禁止命令を最終決定

米連邦取引委員会(FTC)は15日、General Motors(GM)およびそのテレマティクスサービスであるOnStarに対し、特定の消費者データを消費者報告機関と共有することを禁じる命令を最終決定しました。この命令は、FTCがGMとの間で合意に達した仮和解から1年を経てのものです。GMは今後、消費者に対してより高い透明性を確保し、データ収集においては明示的な同意を得ることが義務付けられます。

問題の発端:NYT報道とSmart Driverプログラム

この最終決定は、約2年前にニューヨーク・タイムズ紙が報じた記事がきっかけとなっています。記事によると、GMとOnStarは、ドライバーの正確な位置情報データや運転行動を収集し、LexisNexisやVeriskといったデータブローカーを含む第三者とデータを共有・販売していました。このデータは、無料で提供されていた「Smart Driver」プログラムを通じて収集されており、運転行動やシートベルトの使用状況を追跡・評価するものでした。データブローカーはこれらの情報を保険会社に販売し、顧客の保険料に影響を与える可能性が指摘されていました。

GMは、顧客からのフィードバックを受けて、2024年4月に「Smart Driver」プログラムを全ブランドで中止。LexisNexisおよびVeriskとの第三者テレマティクス関係も終了したと発表しています。

FTCの主な指摘とGMへの要求

FTCは、GMとOnStarがそのコネクテッドカーサービスおよびSmart Driver機能への登録において、誤解を招くようなプロセスを用いていたと指摘。さらに、データが収集され、第三者に販売されることを明確に開示していなかったと主張しました。

最終決定された命令により、GMはコネクテッドカーデータの収集、使用、共有に先立ち、消費者から明示的な同意を得ることが義務付けられます。これは、消費者がGMブランドの車を購入する際に、販売店でOnStarシステムが特定の車両識別番号(VIN)にリンクされ、データ収集に同意するかどうかを尋ねられる形で実施されます。

新たなデータ収集ポリシーと消費者の権利

データ共有禁止命令にはいくつかの例外があります。GMは、緊急対応要員との位置情報共有や、内部研究目的でのデータ利用は許可されています。GMはまた、特定のパートナーと、非識別化された(匿名化された)データを共有し、都市インフラの強化や道路安全性の向上に役立てることも認めています。例えば、ミシガン大学とデータを共有し、都市計画に利用した事例があります。

さらにGMは、米国のすべての消費者が自身のデータのコピーを要求し、削除を求めることができる方法を確立する必要があります。また、車両からの正確な位置情報データの収集を無効にする機能も提供しなければなりません。GMは、これらの義務には既に準拠していると述べています。

GMの対応と今後の展望

GMは、2024年からデータ収集とプライバシーに関するポリシーおよびプログラムの全面的な見直しを開始したと説明しています。例えば、米国内の多くのプライバシー声明を一つに統合し、顧客が個人情報にアクセスし、削除できるプライバシープログラムを拡大したとのことです。

GMからの声明では、「連邦取引委員会は、昨年General Motorsと到達した合意を正式に承認しました」「車両の接続性が運転体験にとってますます不可欠になる中、GMは顧客のプライバシーを保護し、信頼を維持し、顧客が当社の慣行を明確に理解できるよう引き続き取り組んでいきます」と述べています。今回のFTC命令の最終決定は、コネクテッドカー時代におけるデータプライバシーの重要性を改めて浮き彫りにするものです。


元記事: https://techcrunch.com/2026/01/14/the-ftcs-data-sharing-order-against-gm-is-finally-settled/