クラウドTVソフトウェア企業Amagi、インド市場デビューで株価下落も注目集まる

インド市場デビュー、Amagiの株価は下落

バンガロールを拠点とするクラウドTVソフトウェア企業Amagiは、インド市場でのデビューで株価が下落しました。同社は新規株式公開(IPO)により約1億9,600万ドル(約178.9億ルピー)を調達しましたが、初値は318ルピーとなり、公募価格の361ルピーを12%下回りました。その後、株価は356.95ルピーまで上昇しましたが、最終的には348.85ルピー前後で取引され、Amagiの評価額は約8億2,581万ドル(約754.4億ルピー)となりました。これは、2022年11月のプライベート資金調達時の評価額14億ドルを大きく下回る結果です。

Amagiのビジネスモデルとグローバル展開

Amagiは、テレビ局やストリーミングサービス向けに、動画の配信と収益化を支援するクラウドソフトウェアを提供しています。同社の収益のほぼ全てはインド国外から得られており、売上の約73%は米国、約20%は欧州からとなっています。これは、インドの取引所に上場するテクノロジー企業としては珍しい、輸出主導型のビジネスモデルを示しています。

IPOの内訳と主要株主の動向

今回のIPOには、約8,933万ドル(約81.6億ルピー)の新株発行が含まれ、既存投資家は約2,690万株を売却しました。当初の計画よりも売却株数は減少しました。Norwest Venture Partners、Accel、Premji Investなどの主要な既存株主が一部株式を売却しましたが、Amagiの共同創業者たちは一切の株式を売却していません。AccelはIPO後もAmagiの株式の約10%を保有しており、これにより約3.3倍の利益を確定したと報じられています。

放送業界のクラウド移行を牽引するAmagiの成長戦略

2008年に設立されたAmagiは、Lionsgate Studios、Fox、Sinclair Broadcast Groupなどのコンテンツ企業に加え、Roku、Vizio、Rakuten TV、DirecTVなどの配信事業者、The Trade DeskやIndex Exchangeなどの広告プラットフォームを顧客に持っています。CEOのバスカー・サブラーマニアン氏は、放送局やストリーマーが「ビッグアイアン」ハードウェアや衛星ベースのワークフローからクラウドベースの運用へと移行する潮流に乗っていると述べています。現在の業界全体のクラウド移行率はまだ10%未満であり、大きな成長余地があるとAmagiは見ています。同社は、新たな自動化およびAI駆動型ツールの提供も開始し、メディア企業の運用コスト削減を支援しています。

2025年9月30日までの6ヶ月間における同社の事業収益は、前年同期比34.6%増の約7,718万ドル(約70.5億ルピー)に達し、純収益維持率(Net Revenue Retention)は127%と、既存顧客からの支出が増加していることを示しています。

Amagiは、IPOで得た資金のほとんどを技術およびクラウドインフラストラクチャに投じる計画で、約6,021万ドル(約55億ルピー)をこの目的に割り当てています。また、将来の買収や一般的な企業用途のための資金も確保しています。

活況を呈するインドのテクノロジーIPO市場

Amagiのデビューは、インドのIPO市場がテクノロジー主導の企業上場を増やしている時期と重なります。国内投資家の強い需要に支えられ、後期段階のスタートアップ資金調達が低迷する中でも、公開市場は成長資金調達と初期投資家の出口戦略の両方を提供しています。市場調査会社Tracxnによると、インドのテクノロジーセクターにおけるIPOは、2024年の36件から2025年には42件に増加しました。2026年には、さらに多くのベンチャー支援企業が公開市場に参入すると予想されています。


元記事: https://techcrunch.com/2026/01/20/amagi-slides-in-india-debut-as-cloud-tv-software-firm-tests-investor-appetite/