Substack、テレビ視聴体験への参入
ニュースレタープラットフォームとして広く知られているSubstackが、Apple TVおよびGoogle TV向けのベータ版TVアプリをリリースしました。この動きは、プラットフォーム上のクリエイターが作成したビデオ投稿やライブストリームを、購読者がテレビの大画面で楽しめるようにすることを目的としています。
Substackは公式ブログで、「Substackは最高の長文コンテンツの拠点であり、クリエイターは丹精込めて作品を作り、購読者はじっくりと時間をかけてそれらを楽しんでいます。今、これらの示唆に富むビデオやライブストリームは、テレビという自然な場所を得て、素晴らしいビデオがふさわしい、より拡張された視聴体験を提供します」と述べています。
TVアプリの主な機能
新しいTVアプリは、ユーザーエクスペリエンスを向上させるための複数の機能を搭載しています。
- 「For You」ロー: TikTokのように、クリエイターによるビデオコンテンツや推奨ビデオがハイライト表示されます。
- 購読に基づくアクセス: 無料および有料購読者が利用でき、アクセス権限は購読ティアによって異なります。
- 今後の機能拡張: 将来的には、無料購読者向けの有料コンテンツプレビュー、オーディオ投稿や読み上げ機能、強化された検索・発見機能、アプリ内での有料購読へのアップグレード、そして各出版物に特化したビデオセクションの追加が計画されています。
ビデオコンテンツへの戦略的シフト
このTVアプリのローンチは、Substackがビデオおよびライブストリーミング分野への投資を強化している明確な兆候です。同社は、YouTubeやPatreonのような既存のプラットフォームと競合し、クリエイターと視聴者の両方を引きつけようとしています。
Substackは、2022年のビデオ投稿機能の導入を皮切りに、ビデオへの取り組みを開始しました。その後、昨年初頭にはクリエイターがビデオを収益化できるようになり、さらに全パブリッシャー向けにライブストリーミング機能を展開しました。2025年3月には、アプリ内でTikTok風のビデオフィードを導入するなど、短尺ビデオにも注力しています。
ユーザーからの複雑な反応
しかし、Substackのこの方向転換に対して、ユーザーからは賛否両論が寄せられています。特に、同社のブログ投稿に対するコメントでは、懸念の声が目立ちます。
- あるトップコメントは「お願いだからやめてくれ。これはYouTubeではない。書かれた言葉を高めてくれ。」と述べています。
- 別の人気コメントでは、「Substackは長文ライティングの最高の場所だと言っていたのに、今は『最高の長文コンテンツの場』になった。進化しようとしているのはわかるが、これは別のベンチャーキャピタル主導のアイデアに見える。」と、プラットフォームのアイデンティティの変化に対する疑問が呈されています。
これらのコメントは、多くのユーザーがSubstackが「書かれた言葉」から「ビデオ」へと軸足を移していることに不安を感じていることを示唆しています。
広がる「リビングルーム」への進出トレンド
Substackがリビングルームへの進出を試みているのは、同社だけではありません。Instagramも最近、「IG for TV」をリリースし、Amazon Fire TVを通じてユーザーがReelsをテレビで視聴できる新しい体験を提供しています。
これらの動きは、コンテンツプラットフォームがユーザーエンゲージメントを高めるため、従来のモバイルやデスクトップだけでなく、テレビという新たな消費チャネルを積極的に開拓しているという、広範な業界トレンドを反映していると言えるでしょう。
元記事: https://techcrunch.com/2026/01/22/substack-launches-a-tv-app/
