電動自転車大手Rad Power Bikes、破産手続きを経て1,320万ドルでLife Electric Vehiclesに売却合意

電動自転車大手Rad Power Bikes、破産手続きを経てLife Electric Vehiclesに売却合意

電動自転車業界の主要プレイヤーであったRad Power Bikesが、破産手続きの開始からわずか1ヶ月強で、Life Electric Vehicles Holdings(Life EV)に対し約1,320万ドルで事業売却することに合意しました。負債を含めると取引総額は1,490万ドルに上ります。

急成長から一転、苦境に陥ったRad Power Bikes

Rad Power Bikesは、パンデミック期間中に売上が急増し、2021年10月には16.5億ドルのピーク時評価額を記録していました。しかし、その後の需要減退、複数回のレイオフ、CEO交代、そしてバッテリー発火問題(31件の報告)など、深刻な経営課題に直面し、破産を申請していました。同社は合計で3億2,920万ドルの資金調達を行っていました。

競売の詳細と企業価値の劇的な下落

今回の売却は、1月22日に行われた競売を経て決定されました。競売には5つの企業が参加し、当初800万ドルの入札から始まりました。最終的にLife EVが勝利を収めましたが、これは同社のピーク時評価額から劇的な割引が適用された形となります。次点の入札者であった電動自転車会社Retrospecが1,300万ドルを提示し、取引が不成立となった場合のバックアップとして指定されています。

広がるマイクロモビリティ業界の再編

Rad Power Bikesの事例は、近年マイクロモビリティ業界で頻発している再編の一例です。VanMoofやCakeといった他の電動自転車メーカー、さらにはスクーター会社のBirdなども、同様に破産手続きや再編を経験しています。業界全体がパンデミック後の環境変化に適応しようと苦慮している状況が浮き彫りになりました。

今後の展望

買収元であるフロリダ拠点のLife EVは、自身を「軽量電動自動車業界の開発者、製造業者、販売業者」と称していますが、そのウェブサイトではほとんどの電動自転車が「完売」と表示されています。Life EVがRad Power Bikesのブランドをどのように活用していくかは現時点では不明ですが、Life EVのCEOであるロバート・プロボスト氏は、「Rad Powerにはまだ進行中のプロセスがあり、エキサイティングな未来が計画されている」とコメントしています。この買収は、最終的に破産裁判所の承認を得る必要があります。


元記事: https://techcrunch.com/2026/01/26/rad-power-bikes-reaches-deal-to-sell-itself-for-13-2-million/