OpenAIスーパーボウルCM「リーク」は壮大なデマだった
スーパーボウルが終了するにつれて、OpenAIの「リークされた」とされる広告がインターネット上で話題となりましたが、実際には全くの偽物であったことが判明しました。この「リーク」は、OpenAIが初のハードウェアデバイスを発表するという憶測を呼びましたが、同社幹部によって公式に否定されています。
この騒動は、削除されたRedditスレッドから始まりました。あるユーザーが、自身が手掛けた広告が放映されなかったことに不満を述べながら、その動画を誤ってリークしたと主張したのです。その動画には、俳優のアレクサンダー・スカルスガルドが登場し、OpenAI初のハードウェアデバイスと目される光る球体とワイヤレスイヤホンを操作している様子が描かれていたとされます。
しかし、OpenAI社長のグレッグ・ブロックマン氏は自身のX(旧Twitter)でこの話を「フェイクニュース」と断言。OpenAIの広報担当であるリンジー・マッカラム・レミー氏も「これは完全に偽物です」とコメントし、デマであることを明確にしました。
「リーク」の詳細とその不審点
慎重に検証すると、この「リーク」がいかに巧妙に作られたデマであったかが浮き彫りになります。オリジナルの投稿を行ったとされるRedditアカウント「wineheda」は現在削除されていますが、インターネットアーカイブの記録によると、このアカウントの持ち主はわずか1年前にはサンタモニカで簿記係として事業拡大を目指していました。OpenAIやジョニー・アイブの広告制作に関わる人物へと「突然のキャリア転換」があったとは考えにくい状況です。
デマ拡散の手口と関係者の反応
このデマの仕掛け人は、情報を広めるために複数の巧妙な手段を用いていました。マックス・ワインバッハ氏は、アレクサンダー・スカルスガルドが出演するOpenAIハードウェアのティザー広告に関するツイートのプロモーションを提案するメールを1週間前に受け取っていたことを明らかにしました。このメールには、1,146.12ドルという具体的な支払い額まで提示されていたといいます。
また、AdAgeの記者のジリアン・フォレット氏は、自身の名前が使われた偽の見出しについてツイートし、OpenAIがスーパーボウル広告を変更したという誤った記事が出回っていたことを報告しました。さらに、OpenAIのCMOであるケイト・ラウチ氏も、同じ内容を裏付けるための「偽のウェブサイト」が存在したことに言及しています。
これらの情報から、今回の「リーク」は、特定の個人またはグループによって計画的に実行された、大規模な情報操作であったことが強く示唆されます。
