フェラーリ初のEV「Luce」のインテリア公開:Jony IveとMarc Newsonが手掛ける「懐かしさと革新の融合」

フェラーリ初のEV「Luce」インテリアがベールを脱ぐ

フェラーリは、同社初のバッテリー駆動EVである「Ferrari Luce」のインテリア画像を公開しました。この画期的なモデルの内装デザインは、元AppleのスターデザイナーであるJony Ive氏と、同じく伝説的なデザイナーであるMarc Newson氏が設立した「LoveFrom」が手掛けています。V12エンジンやトランスミッション、燃料タンクを単にバッテリーと電気モーターに置き換えるだけでなく、深い洞察と熟慮が注ぎ込まれていることが伺えます。実際、新しいLuceのインテリアは、近年のフェラーリとは一線を画し、むしろ1950年代から70年代のフェラーリの内装を彷彿とさせるデザインとなっています。

Jony IveとMarc Newsonが描くレトロモダンな空間

LoveFromは、明快な丸型ゲージとヘアライン加工されたアルミニウムを組み合わせた、「レトロなシンプルさ」を追求しました。これまでFerrari 296などで見られた静電容量式パネルは姿を消し、物理ボタンとロッカー式スイッチが復活。ミニが使用せざるを得なかったクラッシュプロテクションのような過剰な囲いもなく、直感的で触覚的な操作が可能です。

ステアリングホイールは、多くの旧型フェラーリを飾ってきた象徴的な「Nardi」ホイールを想起させるデザインに回帰しています。ホーンボタンはスポークに統合され、多機能ポッドが横スポークから伸びることで、フェラーリの「手をハンドルから離さない」というエルゴノミクスに基づいたアプローチを維持しています。このホイールは、完全にCNC加工されたリサイクルアルミニウム製で、通常のフェラーリのステアリングホイールより400g軽量化されています。

物理ボタンと革新的なディスプレイの融合

メインのインストルメントディスプレイを収めるビナクルは、2枚のOLEDスクリーンが重なる構造となっています。奥のスクリーンがアナログダイヤルを表示し、カットアウトを通して伝統的な計器(Veglia、Smiths、Jaegerなど、あるいはiPhoneの時計のように)のように見えるよう演出されています。

インフォテインメント用タッチスクリーンは、ボールジョイントに搭載されており、必要に応じてドライバーまたはパッセンジャーに向けて向きを変えることが可能です。これは、他の自動車メーカーも検討する価値のある興味深い機能と言えるでしょう。

技術が支える伝統美:新素材とエルゴノミクス

キー(E-inkを内蔵)やセンターコンソールのシフター部分には、Corningの最新「Fusion5」ガラスが採用されています。グラフィックのインクは、人間の髪の毛の半分の幅しかない微細な穴にレーザーで堆積させる技術を使用し、完璧な均一性を実現しています。

圧倒的な性能とユニークなサウンド体験

昨年公開された情報によると、Ferrari Luceは驚異的な性能を誇ります。

  • フロントアクスルには140 hp (105 kW) の電気モーターが2基
  • リアアクスルには415 hp (310 kW) のモーターが2基(それぞれにインバーター付き)
  • 合計ピーク出力は1,113 hp (830 kW)
  • 122 kWhのバッテリーパックを搭載
  • 0-100 km/h加速はわずか2.5秒
  • 最高速度は310 km/h

シャシー制御には、巧妙なエレクトロニクスと高速反応コイルオーバースプールダンパーが採用されています。さらにユニークなのはサウンド体験で、ドライブトレインのピックアップからサウンドを増幅する仕組みは、エレキギターが弦の振動を増幅するのと同様の原理を利用しています。

フェラーリは5月にLuceのエクステリアを正式に公開する予定であり、その全貌に期待が高まります。


元記事: https://arstechnica.com/cars/2026/02/ive-and-newson-bring-old-school-charm-to-ferraris-first-ev-interior/