Windows 10向け月例セキュリティ更新プログラムKB5075912が公開、6件のゼロデイ脆弱性を含む58件を修正

概要

マイクロソフトは2026年2月10日、Windows 10向け拡張セキュリティ更新プログラム「KB5075912」をリリースしました。この更新プログラムは、2026年2月の月例パッチにおいて発見された脆弱性を修正し、特に6件の悪用が確認されたゼロデイ脆弱性を含む、合計58件のセキュリティ上の欠陥に対処しています。

更新の対象と内容

KB5075912は、Windows 10 Enterprise LTSCを利用しているユーザー、またはESU (Extended Security Updates) プログラムに加入しているユーザーが対象です。この更新を適用すると、Windows 10のビルド番号は「19045.6937」に、Windows 10 Enterprise LTSC 2021のビルド番号は「19044.6937」に更新されます。

マイクロソフトはWindows 10に対する新機能の提供を既に停止しており、この更新プログラムも新機能の追加は行われず、セキュリティ修正と既存のバグ修正のみが含まれています。

修正された脆弱性と改善点

今回の更新プログラムでは、多岐にわたる修正が施されています。主な修正点は以下の通りです。

  • ゼロデイ脆弱性を含む58件の脆弱性修正: 2026年2月の月例パッチにおいて対処された、6件の悪用が確認されたゼロデイ脆弱性を含む、合計58件のセキュリティ上の欠陥が修正されました。
  • OSセキュリティの既知の問題: 2026年1月13日以降にリリースされたWindowsセキュリティ更新プログラムを適用したSecure Launch対応PCで、VSM (Virtual Secure Mode) が有効になっている場合に、シャットダウンまたは休止状態に入ることができず再起動してしまう問題が修正されました。
  • フォントの変更: GB18030-2022Aへの準拠を満たすため、中国語フォントに変更が加えられました。
  • フォルダー名の表示問題: ファイルエクスプローラーにおいて、desktop.iniファイル内のLocalizedResourceName設定が無視され、カスタムフォルダー名が表示されない問題が修正されました。これにより、カスタムフォルダー名が期待通りに表示されるようになります。
  • グラフィックの安定性: 特定のGPU構成に影響を与える安定性の問題が修正されました。

Secure Boot証明書更新の重要性

今回の更新の重要な点の一つとして、Secure Boot証明書の継続的なロールアウトが挙げられます。マイクロソフトは2025年6月以降、2011年発行の複数のWindows Secure Boot証明書が2026年6月に期限切れとなることについて警告してきました。これらの証明書が更新されない場合、Secure Bootの保護が侵害される可能性があります。

今回の更新プログラムにより、Windowsは新しいSecure Boot証明書を段階的に展開しており、デバイスが安全かつ段階的なロールアウトを確実に行えるように、対象データに基づいて更新を受け取ることになります。これは、システムのセキュリティを維持する上で極めて重要な対応です。

既知の問題

マイクロソフトは、今回のKB5075912更新プログラムに関して、既知の問題はないと発表しています。


元記事: https://www.bleepingcomputer.com/news/microsoft/microsoft-releases-windows-10-kb5075912-extended-security-update/