VCマシャ・ブッチャー氏、エプスタイン氏との関係を釈明:シリコンバレーに広がる波紋

VCマシャ・ブッチャー氏、エプスタイン氏との関係を釈明

シリコンバレーの著名なベンチャーキャピタリストであり、Day One Venturesの創業者であるマシャ・ブッチャー氏が、性犯罪者ジェフリー・エプスタイン氏との密接な関係についてX(旧Twitter)で釈明を行いました。最近公開されたエプスタイン氏の関連文書には、彼女の名前が1,600回以上も登場しており、IT業界内外で大きな波紋を呼んでいます。

エプスタインファイルにみるブッチャー氏の関与と釈明

ブッチャー氏(旧姓マシャ・ドロコバ)の名前は、エプスタイン氏の「ブラックブック」やメールのやり取りなど、多数の文書で確認されています。彼女は自身の投稿で、グリーンカード取得後のロシアに対する恐怖から、エプスタイン氏を「政権から身を守ってくれる権力とコネを持つ人物」と信じていたと説明。2008年の性売買に関する有罪判決についても、当時は「少女が年齢を偽ったもの」という彼の説明を信じ込み、「複数の投資家や科学者からの承認を鵜呑みにしていた」と自身のナイーブさを認めました

さらにブッチャー氏は、この状況が「意図せぬ苦痛」をもたらしたとして、自身のファウンダー、チーム、投資家に対し謝罪の意を表明しました。Forbesの報道によると、彼女は2017年にエプスタイン氏の広報担当となり、彼の評判回復に尽力。多くのジャーナリストとの会合をセッティングしていました。また、文書からはエプスタイン氏がDay One Venturesの初期段階を支援し、彼女を積極的に後押ししていたことが示唆されています。

Day One Venturesの成長とブッチャー氏のVCとしての実績

今回のスキャンダルにもかかわらず、ブッチャー氏が率いるDay One Venturesは堅調な成長を遂げています。TechCrunchによると、同社は2024年に1.5億ドル規模の3号ファンドをクローズし、運用資産(AUM)は合計で4.5億ドルに達しています。ブッチャー氏は、Superhuman、Remote、Worldcoin、Truebill(2021年にRocket Companiesに売却)といった、注目すべきスタートアップへの投資実績を持つシリコンバレーの著名VCの一人です。

物議を醸す過去とPR専門家としての評価

ブッチャー氏の経歴は、エプスタイン氏との関係以外にも物議を醸してきました。若い頃には親プーチン派青年団体「ナシ」のメンバーとして知られ、2012年のドキュメンタリー「プーチンのキス」にも登場しています。彼女はXの投稿で、現在はロシアのパスポートを放棄し、プーチン氏を公に非難しているほか、エプスタイン氏の被害者の一部とも面会したと述べています。

「PRの専門家として、創業者たちのイメージ戦略を支援する」という彼女自身の強みが、今回のエプスタイン氏を巡る一連の報道によって問われる形となっています。Forbesによると、ブッチャー氏はエプスタイン氏が2019年7月に逮捕されるわずか11日前まで、彼と友好的なやり取りを続けていました。これらの事実が、彼女のIT業界における評判とビジネスにどのような影響を与えるか、今後の動向が注目されます。


元記事: https://techcrunch.com/2026/02/10/vc-masha-bucher-epstein-associate-and-day-one-founder-explains-herself/