Funcom、『Dune: Awakening』開発体制を再編しスタジオ閉鎖と人員削減を実施

Funcom、事業再編を発表

Tencent傘下のゲーム開発会社Funcomは、サバイバルMMO『Dune: Awakening』の開発体制を再編するため、人員削減とスタジオ閉鎖に踏み切ったことを発表しました。この動きは、同作を長期的なライブサービスとして運営し、来年のコンソール版リリースに向けてリソースを集中させるための戦略的な変更とされています。

『Dune: Awakening』は、今年6月のリリースから2週間足らずで100万本を売り上げ、Funcom史上「最速で売れたゲーム」となるなど、好調なスタートを切っていました。Funcomは声明で、同作が「32年の歴史の中で最大のリリース」であり、「すでに信じられないほどの可能性を示している」と述べています。

The Outsidersスタジオ閉鎖の衝撃

今回の再編で特に大きな影響を受けたのは、『Metal: Hellsinger』の開発元であるThe Outsidersスタジオです。The Outsidersの創設者兼スタジオクリエイティブディレクターであるデイビッド・ゴールドファーブ氏は、Bluesky上でスタジオの「全員」が人員削減の影響を受け、10年間の歴史を持つスタジオが閉鎖されることを明らかにしました。同氏は、チームが「新たな形で活動を続ける」ことを試みると述べていますが、この決定が多くの従業員に困難をもたらしていることを示唆しています。

ライブサービスとコンソール展開への集中

Funcomは、今回の再編の理由として、「開発から長期的なライブ運用への移行、そして来年の主要なコンソール版リリースに向けて、チームを再構築し、プロジェクトやスタジオ全体のリソースを集中させる必要がある」と説明しています。これにより、同社は『Dune: Awakening』の将来的な成功に注力する構えですが、その過程で「大切な同僚に別れを告げなければならない」という苦渋の決断を迫られた形です。

現時点では、人員削減の正確な規模は明らかにされていませんが、ゲーム業界におけるビジネスモデルの変化と、それに伴う開発体制の柔軟な対応の必要性が浮き彫りになる事例と言えるでしょう。


元記事: https://www.theverge.com/news/793011/funcom-dune-awakening-layoffs-metal-hellsinger-the-outsiders-shutdown