中国の脳インターフェーススタートアップGestala、発足から2ヶ月で2100万ドルを調達

概要

中国の脳インターフェーススタートアップGestalaは、発足からわずか2ヶ月で2100万ドル(約150億円)を調達しました。この資金調達ラウンドは、Guosheng CapitalとDalton Ventureが共同でリードし、Tsing Song Capital、Gobi Ventures、Fourier Intelligence、Liepin、Seas Capitalなどからも参加がありました。

背景

イーロン・マスクのNeuralinkやOpenAIが支援するMerge Labsが米国で脳-コンピュータインターフェース(BCI)技術の開発を進めている一方で、中国のシリアルアントレプレナーであるフェニックス・ペンは、NeuroXessとGestalaという2つのスタートアップを通じて競合する取り組みを進めています。NeuroXessは埋め込み型BCIシステムを開発し、Gestalaは非侵襲的な超音波ベースのBCIを開発しています。

資金調達の詳細

Gestalaは、創業者兼CEOのフェニックス・ペン氏によると、このラウンドはオーバーサブスクライプションとなり、投資家のコミットメント総額は5800万ドルを超えたそうです。これは中国のBCI産業における最大の早期段階の資金調達です。

今後の計画

ペン氏は、この資金を研究開発、チームの拡大(15人から年末までに約35人に)、中国での製造施設の建設に使用する予定です。また、Gestalaは3ヶ月の歴史しかないが、年末までに第1世代のプロトタイプの完成を目指しています。

超音波BCIの可能性

ペン氏は、超音波がBCI技術の次の世代を代表する可能性があると信じています。超音波は脳全体への広範なアクセスを可能にし、神経活動との新たなインタラクション方法を提供する可能性があります。また、ペン氏は、脳手術のリスクを軽減する非侵襲的な超音波がBCIの普及の大きな障壁を解決する可能性があると述べています。

医療分野での応用

慢性疼痛の管理がGestalaの主要な医療プログラムです。慢性疼痛は米国と中国の両方で大きな人口を対象としており、既存の学術研究は超音波刺激が痛みレベルを大幅に減少させる可能性があることを示しています。また、Gestalaは精神疾患、脳卒中のリハビリテーション、アルツハイマー病、エッセンシャル・トレモラ、パーキンソン病などの長期的な目標も研究しています。

中国の強み

ペン氏は、中国が大規模な臨床研究の能力と効率的なサプライチェーンを提供し、一方で米国が世界クラスの科学的人材を有していると指摘しています。両国が協力することで、大規模な臨床データセットを構築し、世界の神経科学の研究を支援することが可能になると述べています。


元記事: https://techcrunch.com/2026/03/11/bci-startup-gestala-raises-21-million-for-non-invasive-ultrasound-brain-tech/