ニューメキシコ州の麻疹ワクチン接種率が急上昇
2025年1月、テキサス州の西部で麻疹の大規模な発生が確認され、その後ニューメキシコ州や他の州にも拡大しました。この発生は、2000年に米国で麻疹が撲滅された後で最大のものです。テキサス州では1992年以来最大の発生となり、ニューメキシコ州では1996年以来初めての発生でした。
しかし、両州の麻疹症例の推移は異なりました。テキサス州は8月18日に州内での発生を宣言し、最終的な症例数は762件でした。一方、ニューメキシコ州は2月から始まった発生を9月26日に終了と宣言し、症例数は99件でした。
ニューメキシコ州でのワクチン接種の急増
新しい研究によると、ニューメキシコ州では感染力の高い麻疹ウイルスの急速な拡散が、子供や成人の麻疹ワクチン接種の大幅な増加を引き起こしました。2024年1月から9月までの期間における麻疹・風疹・おたふく風邪(MMR)ワクチンの接種数は、前年同期比で55%増加しました。
子供と成人の接種数の違い
2024年から2025年までの期間で、子供(18歳未満)のMMRワクチン接種数は18%増加し、27,988件から32,890件に増えました。一方、成人(18歳以上)の接種数は驚異的な291%増加し、2024年の5,748件から2025年の22,500件に増加しました。
効果的な対応策
この接種数の増加は偶然の出来事ではなく、健康当局は発生が宣言された2週間後から、州内のすべての地域で前年同期よりも多くのワクチンが接種されたことが確認されました。また、麻疹症例が最初に確認された地域では、週ごとの接種数が最大78%から83%増加したことも報告されています。
ニューメキシコ州の対応策
ニューメキシコ州の健康当局は、データに基づいた対応策を実施しました。これは、地域のワクチン接種率とリアルタイムのワクチン在庫を評価し、移動式ワクチン接種サービスを提供するものでした。また、医療従事者向けに12の健康警報を発行し、一般市民向けに26のプレスリリースを発表し、ソーシャルメディアで184件の投稿を行いました。
効果的なコミュニケーション
さらに、定期的に更新される麻疹発生データページを立ち上げ、英語とスペイン語で情報を提供しました。また、麻疹相談窓口を設置し、発生期間中に2,000件以上の電話を受けることができました。
他の州へのモデル
健康当局は、この対応策が新型コロナウイルスパンデミックから学んだ教訓に基づいています。結論として、「ニューメキシコ州で実施された戦略は、他の州が麻疹症例や発生に対処する際のモデルとなる可能性があります」と述べています。
