Apple、ヘルスケア・フィットネス部門をサービス部門に再編、Eddy Cue氏が統括へ

Apple、ヘルスケア・フィットネス部門をサービス部門に再編

Appleは、同社のヘルスケアおよびフィットネス部門をサービスグループの傘下に再編すると報じられています。この動きは、長年最高執行責任者(COO)を務めたジェフ・ウィリアムズ氏が年末に退任する準備を進める中で行われます。

組織再編の詳細

ブルームバーグのマーク・ガーマン氏の報道によると、サービス部門の責任者であるエディ・キュー氏がAppleのヘルスケアおよびフィットネスチームの統括責任者となる見込みです。これらのグループは、ヘルスケア部門のリーダーであるスンブル・デサイ氏の下に統合され、Fitness+の責任者であるジェイ・ブラフニク氏もデサイ氏に報告する形となります。これまで両チームはウィリアムズ氏に報告していました。

新サービス「Health+」とAIの活用

ガーマン氏は、この再編がAppleが来年ローンチを計画している新しいサブスクリプションサービス「Health+」の開始と時期を合わせていると示唆しています。このサービスは、栄養、運動、睡眠に関するパーソナライズされた推奨事項を提供するAIアシスタントを特徴とするとされており、ユーザーの機密性の高い健康データを扱うことになります。このような個人情報の取り扱いには、厳格なセキュリティとプライバシー保護が不可欠であり、今後のサービス展開における重要な焦点となるでしょう。

その他の主要な人事異動

また、クレイグ・フェデリギ氏がソフトウェアの監督範囲にwatchOSを追加し、ハードウェア責任者のジョン・ターナス氏(ティム・クックCEOの後継者候補と目されている)がApple Watchのハードウェアエンジニアリングを単独で統括することになります。

再編の背景と狙い

ウィリアムズ氏は7月に退任を発表して以来、その職務を移行しており、サプライチェーンおよびオペレーションの職務は新しいCOOであるサビ・カーン氏に引き継がれています。キュー氏がすでにAppleのストリーミングサービス、iCloud、マップ、その他のデジタルサービスを管理していることを考えると、ヘルスケアとフィットネスをサービス部門の傘下に置くことは、Appleがこれらのウェルネスイニシアチブをより重要な収益源に変えたいと考えていることを示唆しています。


元記事: https://www.macrumors.com/2025/10/10/apple-health-fitness-teams-eddy-cue-reshuffle/