CISAの人員削減が民主党議員の間で懸念を再燃

CISAの人員削減が民主党議員の間で懸念を再燃

サイバーセキュリティ・インフラセキュリティ庁(CISA)の最新の人員削減が、民主党議員の間で新たな懸念を引き起こしています。主要な小委員会の議員は、CISAの規模縮小が、増大するサイバー脅威に対してアメリカ国民を無防備にしていると指摘しています。

背景:トランプ政権によるCISAへの大幅な削減

トランプ政権によるCISAへの大幅な人員削減は、議会で再び怒りを買っています。エリック・スワルウェル下院議員(民主党、カリフォルニア州)は、火曜日にCISAの暫定ディレクターであるマドゥ・ゴットゥムッカラ氏に対し、書簡で「CISAの職員削減に向けたあらゆる努力を直ちに中止し、異動または解雇された職員を復職させ、庁の職員削減が与える影響について詳細を提供するよう要求する」と述べました。

下院国土安全保障委員会のサイバー小委員会で民主党の筆頭を務めるスワルウェル議員は、政権発足以来CISAで行われた解雇、一時解雇、強制的な再配置に関する報告を引用しています。

民主党議員からの強い反発

スワルウェル議員からの書簡は、トランプ政権によるCISAの職員削減、資金削減、プログラム廃止に対する議会民主党の不満の高まりを反映しています。CISAは、2020年と2022年の選挙セキュリティに関する活動を共和党が標的にしたことで、超党派の支持が失われつつあります。

スワルウェル議員は、「サイバーセキュリティの脅威が国家安全保障にとって重大かつ増大するリスクであることを、改めて指摘する必要はないはずだ」と記しています。「これらの脅威と戦うためには、特に契約がキャンセルされ、協力協定が失われたことでCISAが重要な第三者支援を欠いている時期において、CISAは任務を遂行するのに十分な人員を確保する必要があります。」

サイバーセキュリティへの影響と懸念されるリスク

CISAの人員削減は、Multi-State Information Sharing and Analysis Center(MS-ISAC)との長年のパートナーシップの終了と相まって、「州および地方政府をサイバー防御において自力で対応させる計画であることを示唆している」とスワルウェル議員は付け加えました。

民主党はCISAに対する右翼からの攻撃に反発してきましたが、議会のいずれの院も支配していないため、CISAを保護する力は不足しています。複数の民主党議員がCISAの指導部に対し、トランプ政権の削減と撤回について質問を投げかけてきましたが、ほとんど回答は得られていません。

スワルウェル議員からの具体的な要求

スワルウェル議員は火曜日の書簡で、CISAに対し以下の情報を提供するよう求めました。

  • プログラム分野別の職員数
  • 早期退職、再配置、または解雇された職員の集計
  • 残りのセキュリティアドバイザーおよびサイバーセキュリティ州コーディネーターの州別の職員数

国土安全保障省(DHS)からの反論

国土安全保障省(DHS)の広報担当者は、スワルウェル議員の書簡の内容については言及せず、DHSは「公式な通信を通じて公式な書簡に対応する」と述べました。しかし、匿名を希望した広報担当者は、2022年の選挙中にCISAの誤情報対策パートナーシップを支持した議員を批判しました。

広報担当者は、「バイデン政権下では、スワルウェル議員はCISAがその法定権限外の職務、つまり検閲、ブランディング、選挙活動を行っていることに何の問題も感じていなかった」と述べました。「トランプ大統領とノーム長官のリーダーシップの下、CISAは国家の重要インフラを保護し調整するという法定任務の遂行に専念しています。」

広報担当者はさらに、「もしスワルウェル議員が本当にCISAの使命を重視しているのなら、民主党の同僚に直ちに政府を再開するよう促すべきだ」と付け加えました。


元記事: https://www.cybersecuritydive.com/news/cisa-workforce-cuts-eric-swalwell-letter/802842/