メタ、Messengerデスクトップアプリの提供を終了へ
Metaは、MacおよびWindows向けのスタンドアロン版Messengerデスクトップアプリの提供を2025年12月15日をもって終了することを発表しました。この日以降、ユーザーはアプリにログインできなくなり、Messengerへのアクセスは自動的にFacebookウェブサイトにリダイレクトされます。
同社は、デスクトップアプリのユーザーに対し、提供終了プロセスが開始されるとアプリ内で通知が届くことを明らかにしています。特にMacユーザーには、アプリが完全に廃止されるまで60日間の猶予が与えられます。Metaは、使用できなくなるアプリの削除を推奨しています。
ユーザーへの影響と代替手段
デスクトップアプリの閉鎖に伴い、ユーザーは以下の代替手段を利用することになります。
- WindowsユーザーはFacebookデスクトップアプリを利用可能。
- WindowsおよびMacユーザーは、Messengerのオンライン版(ウェブブラウザ経由)にアクセス可能。
この変更は、2024年9月にネイティブMessengerアプリがプログレッシブウェブアプリ(PWA)に置き換えられてから1年後の動きとなります。長年のデスクトップアプリ愛用者からは、反発の声が上がる可能性も指摘されています。
セキュリティ対策の重要性
Metaは、ユーザーがウェブ版へ移行する前に、チャット履歴を安全に保存するため、セキュアストレージを有効にし、PINを設定することを強く推奨しています。これにより、移行後もチャット履歴がすべてのプラットフォームで利用可能となります。
セキュアストレージが有効になっているかを確認し、設定する方法は以下の通りです。
- プロフィール写真の上の設定アイコンをクリック。
- 「プライバシーと安全」>「エンドツーエンド暗号化されたチャット」を選択。
- 「メッセージストレージ」をクリックし、「セキュアストレージをオンにする」が有効になっているかを確認。
この措置は、ユーザーのデータ保護を強化し、エンドツーエンド暗号化されたチャットの安全性を確保するために重要です。ユーザーは、アプリが利用できなくなる前に、これらのセキュリティ設定を見直すことが求められます。
背景と今後の展望
今回のデスクトップアプリ閉鎖は、Metaがプラットフォーム戦略をウェブベースのソリューションに集約する動きの一環と見られます。これにより、開発リソースの効率化や、より一貫したユーザー体験の提供を目指している可能性があります。しかし、長年デスクトップアプリを利用してきたユーザーにとっては、使い慣れた環境からの移行を余儀なくされるため、今後の動向が注目されます。
元記事: https://techcrunch.com/2025/10/16/meta-to-shut-down-messenger-desktop-apps-for-mac-and-windows/