Samsung、Apple Vision Pro対抗のMRヘッドセットを明日発表へ

Samsung、Apple Vision Pro対抗のMRヘッドセットを明日発表へ

Samsungは明日、Galaxyイベントを開催し、長らく待望されていた「Project Moohan」と称する複合現実(MR)ヘッドセットを発表します。これはApple Vision Proの強力な競合となることが期待されています。

「AIネイティブデバイス」の新時代

Samsungは、このイベントで「AIネイティブデバイスの新時代を切り開く」と宣言しており、その中心となるのがProject Moohanです。このAR/VRヘッドセットは、今年1月にすでに一部が公開されており、そのデザインはVision Proに酷似しています。

  • 外観:スキーゴーグルのようなディスプレイと、顔にフィットする柔らかいファブリック製のシールが特徴です。
  • 装着感:フィット感を調整するためのノブが付いたパッド入りのシングルストラップが採用されています。
  • バッテリー:Vision Proと同様に、ポケットに入れて持ち運ぶことを想定した外部バッテリーを使用します。

詳細なスペック(重量、ディスプレイ解像度、価格など)はまだ不明ですが、Samsungは「軽量」で「人間工学に基づいて最適化されており、最高の快適さを提供する」と説明しています。

GoogleとQualcommが共同開発した「Android XR」

このヘッドセットは、SamsungがGoogleおよびQualcommと共同開発した新しいオペレーティングシステム「Android XR」を搭載します。Android XRは拡張現実ヘッドセットおよびスマートグラス向けに設計されており、Google版のvisionOSと言える存在です。

Android XRを搭載したSamsungのヘッドセットユーザーは、仮想環境に没入したり、カメラを使用して現実世界に留まったりすることが可能で、AppleがVision Proで提供する没入度調整機能と同様の体験を提供します。

Geminiによる強力なAI機能とプライバシーへの配慮

Samsungのヘッドセットは、Vision Proよりも多くのAI機能を搭載する予定です。特に、Geminiをサポートし、デバイスコントロールへのアクセスや、装着者が見ているものへの洞察を提供します。この「装着者が見ているものへの洞察」という機能は、ユーザー体験を向上させる一方で、プライバシーとデータセキュリティに関する重要な考慮事項を提起します。AIが視覚情報をどのように処理し、どこに保存し、誰と共有するのかについて、今後の詳細な説明が注目されます。

また、以下のGoogleサービスとの連携も強化されます。

  • YouTube:「仮想大画面」で視聴可能。
  • Googleマップ:没入型ビューを提供。
  • Chrome:マルチタスク用の複数の仮想画面を提供。
  • Googleフォト:3D画像をサポート。

発表イベントの詳細

Samsungは明日、東部時間午後10時(太平洋時間午後7時)にヘッドセットを発表するイベントを開催する予定です。


元記事: https://www.macrumors.com/2025/10/20/samsung-headset-event-tuesday/