a16z支援のCodi、AIエージェントによるオフィス管理サービスを開始

AIがオフィス管理を自動化:Codiの新プラットフォーム

Andreessen Horowitz(a16z)の支援を受けるスタートアップCodiが、オフィス管理を完全に自動化する初のAI搭載プラットフォームを発表しました。共同創業者であるクリステル・ローオー氏とデイブ・シューマン氏によって設立されたCodiは、2018年の創業当初は柔軟なオフィススペースを提供するマーケットプレイスとして事業を展開していました。当時は手作業でオフィススペースやベンダーの管理を行っていましたが、AI技術の飛躍的な進歩により、このプロセスを自動化することが可能になったとローオー氏は述べています。

旧モデルからの進化と資金調達

Codiの新しいAI SaaS製品は、以前のモデルとは異なり、特定のオフィススペースの契約に縛られることなく、あらゆるリースオフィスで利用可能です。今年5月にベータ版がリリースされ、その後正式にサービスが開始されました。同社は2022年にa16zが主導するシリーズAラウンドで1,600万ドルを調達しており、これまでの総調達額は2,300万ドルに上ります。

オフィス管理の課題とCodiの解決策

ローオー氏は、オフィス管理が依然として手作業に依存し、非効率的であると指摘しています。企業は管理コストとして年間少なくとも8万ドルを費やしており、パンデミック後のリモートワークやハイブリッドワークの普及により、オフィス管理者の役割もイベント企画に重点が置かれ、物流管理がおろそかになりがちです。CodiのAIは、長年の専門知識とデータを学習しており、ベンダーをシステムに組み込むことで、パントリーの補充や清掃といったオフィスニーズを自動で調整します。これにより、年間数百時間もの管理業務を削減できるとされています。

市場での評価と将来の展望

ベータ版リリース後わずか5週間で、Codiは年間経常収益(ARR)10万ドルを達成しました。すでにTaskRabbitやNorthbeamを含む40社の新規顧客を獲得しており、その実績は目覚ましいものがあります。ローオー氏は、Codiの競合として従来の管理会社やEnvoyのようなワークプレイス体験プラットフォームを挙げていますが、Codiはスタッフがベンダーの選定、雇用、調整を行う必要をなくし、自律的な実行と厳選されたサービスプロバイダーのネットワークを統合することで差別化を図っています。Codiは、「車が自動運転できるのと同じように、オフィスが自律的に運営される未来を築いている」と語り、物理的な空間管理の負担をなくし、人材が職場文化の醸成と成長に集中できる環境を提供することを目指しています。


元記事: https://techcrunch.com/2025/10/21/a16z-backed-codi-launches-ai-agent-office-manager/