マイクロソフト、WindowsのDRMビデオ再生問題を一部ユーザー向けに修正

Windows 11 24H2におけるDRMビデオ再生問題

マイクロソフトは、Windows 11 バージョン24H2システムで発生していたDRM(デジタル著作権管理)保護されたビデオコンテンツの再生問題について、一部ユーザー向けに「部分的に」解決したと発表しました。この問題は、Blu-ray/DVD/デジタルTVアプリケーションでDRM保護コンテンツを再生しようとした際に、フリーズ、ブラックスクリーン、その他の問題を引き起こしていました。

具体的には、2025年8月29日のWindows非セキュリティプレビューアップデート(KB5064081)またはそれ以降のアップデートをインストールした後、問題が発生していました。マイクロソフトは金曜日にこの問題を認識し、「HDCP(High-bandwidth Digital Content Protection)強制またはデジタルオーディオ用のDRMを使用するアプリケーションが、著作権保護エラー、頻繁な再生中断、フリーズ、またはブラックスクリーンを経験する可能性がある」と説明していました。

部分的な解決と残る課題

この問題に対し、マイクロソフトは2025年9月のWindowsプレビューアップデートであるKB5065789をリリースしました。このアップデートにより、DRM保護されたビデオコンテンツの再生問題は一部のWindows 11ユーザーで「部分的に解決」されたとのことです。マイクロソフトは、「重要な改善と問題解決が含まれているため、デバイスに最新のアップデートをインストールすることを推奨する」と述べています。

しかし、同社は「デジタルオーディオ用のDRMを使用する一部のアプリケーションでは、引き続き問題が発生する可能性がある」とも付け加えており、完全な解決には至っていないことを示唆しています。

最近のWindowsアップデートで修正されたその他の問題

マイクロソフトは、2025年8月のWindowsアップデートによって引き起こされた他の問題についても、今月初めから修正を進めています。これには以下のような問題が含まれます。

  • 非管理者ユーザーがアプリをインストールする際に、予期せぬUAC(ユーザーアカウント制御)プロンプトが表示され、アプリのインストールに問題が発生していた件。
  • Windows 10およびWindows 11システムに影響を与えていたNDIストリーミングソフトウェアの深刻なラグとスタッタリングの問題
  • WSUS(Windows Server Update Services)経由で配信されるセキュリティアップデートが0x80240069エラーで失敗していた既知の問題。
  • Windows 10およびWindows 10 Enterpriseデバイスで、Windowsのリセットおよび回復操作が破損していたバグ。

これらの修正は、Windowsシステムの安定性とセキュリティを維持するために継続的に行われています。


元記事: https://www.bleepingcomputer.com/news/microsoft/microsoft-fixes-windows-drm-video-playback-issues-for-some-users/