Google Homeの新時代:Gemini AIを搭載
2025年10月1日水曜日、Googleは次世代のスマートホームデバイスとなるGemini AI搭載Google Homeスピーカーのプレビューを公開しました。2026年春に発売予定のこの新デバイスは、価格が99ドルに設定されており、ポーセリン、ヘーゼル、ベリー、ジェイドの4色展開となります。
この新型スピーカーの核となるのは、Googleの最先端AIアシスタントであるGemini AIです。Google HomeおよびNestの最高製品責任者であるアニッシュ・カットゥカラン氏は、発売時期がやや遅れるのは意図的な選択であると説明しました。これは、既存のGoogle Homeユーザーが古いデバイスでGemini機能を体験し、フィードバックを提供し、バグを報告する時間を確保するためとのことです。
高度な音声処理でプライバシーと精度を向上
Gemini AIのために設計されたこの新型スピーカーは、Gemini AIを処理できる高性能プロセッサを搭載しています。これにより、背景ノイズ抑制、リバーブ(エコー効果)、そしてエコーキャンセレーションといった高度な音声処理が可能になります。これらの機能は、ユーザーがGemini Liveで話している最中に、部屋の離れた場所にいる別の人が話し始めたとしても、スピーカーが混乱することなく、正確にユーザーの意図を認識することを目的としています。
この技術は、スマートスピーカーの誤認識を防ぎ、ユーザーの意図しない操作や情報収集のリスクを低減する上で重要なセキュリティ強化となります。また、新しいデバイスには、Gemini Liveモードで「聞いている」「考えている」「推論している」「応答している」といったGeminiの動作を視覚的にフィードバックするライトリングが搭載され、ユーザーはデバイスの状態をより明確に把握できるようになります。
既存ユーザーへの配慮とエコフレンドリーな設計
カットゥカラン氏は、「既存ユーザーにとって機能することが重要です。新しいデバイスを強制的に購入させるつもりはありません。もちろん、欲しくなるかもしれませんが、必要ではありません」と述べ、既存ユーザーへの配慮を強調しました。
また、このデバイスは、生地の無駄を減らし、より環境に優しいとされる3Dニット素材で覆われています。
その他の機能とグローバル展開
スピーカー機能としては、360度オーディオを提供し、Google Homeアプリで複数のスピーカーをグループ化して同時にオーディオを再生する機能も引き続き利用可能です。さらに、ユーザーからの長年の要望に応え、2台のGoogle HomeスピーカーをGoogle TV Streamerとペアリングして、サラウンドサウンドのような設定が可能になります。
Googleは、2026年春に米国、カナダ、英国、アイルランド、フランス、ドイツ、スペイン、イタリア、オランダ、デンマーク、ノルウェー、スウェーデン、フィンランド、ベルギー、スイス、オーストリア、日本、オーストラリア、ニュージーランドでこの新デバイスを発売する予定です。
