Appleの次世代Vision Pro、新たな規制当局への提出書類から明らかに

新型Vision Proの登場が間近か

Appleが次世代のVision Proヘッドセットの開発を進めているという噂が飛び交う中、米連邦通信委員会(FCC)への新たな提出書類がその存在を裏付ける形となりました。この提出書類には、「ヘッドマウントデバイス」の図が記載されており、現行のVision Proに酷似していることから、新型モデルである可能性が高いと見られています。

MacRumorsが報じたこの情報によると、新型ヘッドセットのモデル番号はA3416で、現行モデルと同様にWi-Fi 6をサポートするとされています。これは、Appleが新デバイスの市場投入に向けて着実に準備を進めていることを示唆しています。

強化される機能とユーザー体験

Bloombergのマーク・ガーマン氏の報告によれば、Appleは早ければ今年中にも新型Vision Proを発表する可能性があります。この新型モデルには、ユーザーの首や頭への負担を軽減するための再設計されたストラップが搭載されると噂されています。長時間の使用における快適性の向上は、ユーザー体験を大きく左右する重要な改善点となるでしょう。

さらに、Appleが誤って共有したコードからは、より強力なM5プロセッサが搭載される可能性も示唆されています。これにより、処理能力が向上し、より複雑なアプリケーションや高精細なコンテンツの体験が期待されます。

規制当局への提出が示すものとセキュリティへの示唆

新製品が市場に投入される前に規制当局へ提出されることは、そのデバイスが特定の安全基準や技術要件を満たしていることを確認する上で不可欠なプロセスです。今回のFCCへの提出も、Appleが製品の安全性とコンプライアンスを重視していることの表れと言えます。

「ヘッドマウントデバイス」という性質上、ユーザーの行動や環境に関する多くのデータが収集される可能性があります。そのため、このようなデバイスの普及は、データプライバシーとセキュリティに関する議論をさらに深めることにも繋がります。規制当局による審査は、これらの側面が適切に考慮されているかを確認する重要な機会となります。

AppleのXR戦略の展望

AppleはVision Proに加えて、拡張現実(XR)分野でのさらなる展開を計画していると報じられています。サプライチェーンアナリストのミンチー・クオ氏によると、同社は2027年に向けて、より軽量で安価なVision “Air”の開発を進めているとのことです。

また、Ray-Ban Metaのような音声制御とジェスチャー認識機能を備えたスマートグラスの開発も噂されており、AppleがXR市場全体での存在感を高めようとしていることが伺えます。これらのデバイスが市場に登場するにつれて、新たなセキュリティ課題やプライバシー保護の必要性が浮上する可能性があり、今後の動向が注目されます。


元記事: https://www.theverge.com/news/789801/apple-vision-pro-fcc-filing-leak