ゲーミングPC価格高騰の波:RAM価格急騰が影響
プレビルド型ゲーミングPCの価格が、DRAM(RAM)の価格急騰により上昇する見込みです。主要なカスタムPCメーカーであるCyberPowerPCとMaingearは、この状況に直面しており、すでに価格調整の動きを見せています。
CyberPowerPCが12月7日から値上げを発表
CyberPowerPCは、11月26日(水)に、12月7日より全システムで価格調整を実施すると発表しました。同社の声明によると、「最近、世界のメモリ(RAM)価格が500%も急騰し、SSD価格も100%上昇しています」とのことです。これらの価格変動は、2025年10月1日以降、ゲーミングPCの製造コストに直接的な影響を与えていると説明しています。
Maingearは値上げ抑制に努めるも警告
一方、Maingearは可能な限り価格上昇を抑える方針ですが、CEOのウォレス・サントス氏はWccftechに対し、「価格は上昇し続けるだろう。在庫と供給が制約されるにつれて、最終的にはリードタイムを延ばさざるを得なくなるだろう」とコメントしています。サントス氏は、顧客に対してメモリやストレージのアップグレードが必要な場合は「今すぐ購入する」よう警告しており、ブラックフライデーに販売されているPCは「これらの値上げから保護されている」と述べています。
高騰の背景:AI需要と市場の動向
RAM価格の急騰は、AI企業がデータセンター向けに大量のRAMとデータストレージを買い占めていることが主な原因とされています。この需要増により、一部の小売店では、まるで「本日の漁獲量」のように時価で部品を販売するケースも見られるとのことです。
一時的な現象か、今後の見通しは?
CyberPowerPCは、今回の価格上昇が「一時的なもの」であり、「市場状況が変化すれば元に戻る」と予測しています。他のプレビルドPCメーカーであるSkytech Gamingも、Facebookの投稿で「RAMの価格上昇に見舞われている」とコメントしており、業界全体に影響が及んでいることが伺えます。
元記事: https://www.theverge.com/news/831032/cyberpowerpc-maingear-ram-price-increases-pc-gaming
