予測市場Kalshiが巨額の資金調達を実施
未来の出来事に賭けることを可能にする予測市場プラットフォームKalshiは、この度10億ドルの資金調達ラウンドを完了し、その企業評価額は驚異的な110億ドルに達したと発表しました。この動きは、TechCrunchが先月報じたスクープを裏付ける形となりました。
今回のラウンドは、前回も出資したParadigmが主導し、Sequoia Capital、Andreessen Horowitz、Capital Gを含む既存の投資家が参加しています。
急成長の背景と事業拡大
Kalshiは、わずか2ヶ月前の3億ドル調達時で50億ドルの評価額だったところから、今回の資金調達によりその価値を倍増させました。昨年には2024年の米大統領選挙の結果予測に利用され、人気が急上昇しましたが、The New York Timesによると、現在ではスポーツ関連の取引が大きな割合を占めているとのことです。
同社は今後、CNNとの提携を発表する計画があるほか、政府閉鎖や悪天候といったビジネス固有のリスクをヘッジするためにKalshiを利用する企業からの成長も期待されています。これにより、予測市場の適用範囲がさらに広がることが見込まれます。
競争環境
予測市場の分野では、Kalshiの主要なライバルであるPolymarketも活発な動きを見せています。Bloombergの10月報道によると、Polymarketは120億ドルから150億ドルの評価額で新たな資金調達ラウンドを進めていると報じられています。
