新しい「Express Crowdfunding」が登場
クラウドファンディングプラットフォームのIndiegogoは、クリエイターがキャンペーン期間中であっても製品を出荷できる新しい形式「Express Crowdfunding」を開始すると発表しました。これにより、従来のキャンペーン終了後に出荷を待つ必要がなくなり、プロジェクトの迅速化が期待されます。
新システム導入の背景
この変更は、Indiegogoがボードゲーム向けクラウドファンディング企業であるGamefoundを新オーナーとして迎え、そのインフラに移行したことがきっかけとなっています。Indiegogoの広報担当者であるマチェイ・クック氏によると、Gamefoundの技術は元々、クリエイターが資金調達を行い製品を具体化するという前提で設計されており、キャンペーン終了からオーダーの最終確認や配送先住所の収集を行う「プレッジマネージャー」フェーズまで、少なくとも2週間の期間を想定していました。
クリエイターへの影響:Ayaneoの事例
この既存システムの遅延は、一部のクリエイターに具体的な影響を及ぼしています。例えば、Android Authorityが報じたように、Ayaneoの新型レトロゲーミングハンドヘルド「Pocket AIR Mini」のキャンペーンがその一例です。Ayaneoは当初、11月末までにハンドヘルドの出荷を開始する予定でしたが、「プラットフォームポリシー要件」により、12月5日まで配送先住所を収集できませんでした。具体的には、プレッジマネージャーフェーズへの移行リクエストを12月2日まで行えず、その承認には約3日を要したとのことです。結果として、出荷開始は「12月10日前後」にずれ込むことになりました。
Express Crowdfundingの概要と今後の展望
Indiegogoの新しい「Express Crowdfunding」形式は、2月初旬には利用可能になる予定だとクック氏は述べています。この新機能により、上記のような出荷遅延の問題が解消され、クリエイターはプロジェクトをより柔軟かつ迅速に進めることができるようになります。Indiegogoのプラットフォームを利用するクリエイターは、資金調達と同時に製品を市場に投入できるようになり、ユーザーはより早く支援した製品を手に入れることが可能になるでしょう。
元記事: https://www.theverge.com/news/836886/indiegogo-express-crowdfunding-ayaneo-shipping
