サム・アルトマンCEO、ChatGPTに「コードレッド」を宣言 ― 広告事業は一時棚上げ

アルトマンCEO、ChatGPTに「コードレッド」を宣言

OpenAIのサム・アルトマンCEOは、同社の主要製品であるChatGPTについて「コードレッド(緊急事態)」を宣言しました。この宣言に伴い、OpenAIは広告事業への取り組みを一時的に延期し、ChatGPTの品質向上に注力する方針を固めました。同社の従業員に対し、競合他社であるGoogleやAnthropicに後れを取らないよう、製品改善の必要性を強調しています。

競合激化とChatGPTの課題

アルトマンCEOは、ChatGPTがユーザーごとのパーソナライゼーション、画像生成能力、そしてモデルの速度や信頼性といった基本性能において改善が必要であると指摘しています。特に、最近発表されたGoogleのGemini 3 Proは、複数のベンチマークテストでChatGPTを凌駕しており、GoogleのNano Banana AI画像生成機能やAnthropicのClaudeがビジネス顧客に支持されるなど、競合環境は激化しています。この厳しい状況が、OpenAIの緊急宣言の背景にあります。

広告事業の優先順位低下

OpenAIはこれまで、広告の導入やショッピングAIエージェント、よりプロアクティブでパーソナライズされたChatGPTアシスタント「Pulse」の開発を進めていましたが、これらのプロジェクトは今回の「コードレッド」宣言により延期されることになりました。特に広告導入については、ユーザーが他のチャットボットに流れる可能性が指摘されており、現段階での優先順位が低いと判断された模様です。ChatGPTのリードであるニック・ターリー氏も、OpenAIが「ChatGPTをより高性能にし、成長を続け、世界中にアクセスを拡大することに注力する」と表明しています。

将来への展望と挽回策

OpenAIは現在、収益性を確保できておらず、投資をユーザー数に依存しているため、ユーザー離れは財政的な問題に直結します。この状況を打破するため、同社は来週には新しい推論モデルを出荷する予定です。アルトマンCEOは、この新モデルが社内評価においてGemini 3を上回っていると自信を見せており、これにより競合に対する優位性を再び確立することを目指しています。今後のOpenAIの動向が注目されます。


元記事: https://www.macrumors.com/2025/12/02/openai-delays-ad-plans/