Meta、Apple UI部門のトップを引き抜き、AI強化へ
Appleのユーザーインターフェース(UI)チームを過去10年にわたり率いてきたベテランデザイナー、アラン・ダイ氏がMetaに移籍することが報じられました。この異動は、Metaがスマートグラスやバーチャルリアリティ(VR)ヘッドセットといったコンシューマーデバイスの開発を強化し、そのAI機能の改善を加速させるという同社の戦略における重要な動きと見られています。
ダイ氏はMetaにおいて最高技術責任者(CTO)のアンドリュー・ボスワース氏直属となり、Reality Labs内に新設されるクリエイティブスタジオを統括する予定です。Appleでは、ダイ氏の後任として1999年以来、主要なAppleインターフェースのデザインに重要な役割を果たしてきたスティーブ・ルメイ氏が就任すると発表されています。
AI競争を勝ち抜くための積極的な人材戦略
Metaは、AI分野における競争力を高めるため、競合他社からの人材引き抜きに積極的な姿勢を見せています。今夏にはOpenAIの研究者を引き抜いたことも報じられており、マーク・ザッカーバーグCEOがOpenAIの従業員に手作りのスープを届けたというユニークなリクルート活動も話題になりました。
アラン・ダイ氏の移籍が発表された直後、ザッカーバーグCEOはダイ氏が率いるReality Labs内の新クリエイティブスタジオの設立を公表しました。このスタジオには、ダイ氏以外にも以下の著名なデザイナーやチームが加わります。
- ビリー・ソレンティーノ氏(元Appleデザイナーで、Reality Labsのインターフェースデザインを統括)
- ジョシュア・トー氏(Reality Labsのインターフェースデザインを統括)
- ピート・ブリストル氏(Metaのインダストリアルデザインチームを統括)
- ジェイソン・ルービン氏(Metaのメタバースデザインおよびアートチームを統括)
デザインとAIの融合による次世代体験の創造
ザッカーバーグCEOは、この新スタジオの目的として「デザイン、ファッション、テクノロジーを結集させ、次世代の製品と体験を定義する」ことを掲げています。Threadsへの投稿では、「知性を新しいデザイン素材として捉え、それが豊富で、有能で、人間中心であるときに何が可能になるかを想像する」という自身のビジョンを表明しました。
この動きは、Metaが「デザインを社内で高め、クラフトマンシップ、クリエイティブなビジョン、システム思考、そしてハードウェアとソフトウェアを結びつける象徴的な製品を構築した深い経験を持つ才能あるグループを結集させる」という強い意図を示しています。Metaは、デザインとAIの融合を通じて、革新的なコンシューマー向けXR(クロスリアリティ)製品の開発を加速させるものと期待されています。
