Appleチップ開発責任者ジョニー・スルージ氏、退職報道に言及

スルージ氏、退職の噂を否定

Appleのチップ製造を統括する上級副社長ジョニー・スルージ氏が、自身の退職に関する報道に対し、「Appleでのチームと仕事が大好きであり、近い将来に退職する計画はない」と述べ、退職の噂を否定しました。この声明は、Bloombergのマーク・ガーマン氏が報じた、スルージ氏が近い将来の退職を「真剣に検討している」という内容を受けてのものです。

重要な声明の背景

スルージ氏は、Bloombergが報じたメモの中で、「自分の将来について様々な噂や憶測を読んでいることは知っており、私から直接聞く必要があると感じている」と語りました。そして、ディスプレイ、カメラ、センサー、シリコン、バッテリー、その他幅広い技術にわたって、Appleが構築する素晴らしいテクノロジーに誇りを持っていると述べ、自身のAppleへのコミットメントを強調しました。

スルージ氏は2008年にAppleに入社し、iPhone 4のA4チップ開発を主導しました。彼のリーダーシップの下、AppleのチップはA17 ProチップのスマートフォンCPU性能世界最速記録達成や、Mac向けAppleシリコンの業界トップクラスのワットあたり性能など、数々の性能記録を達成しており、Appleにとって最も重要な幹部の一人です。

Apple社内における幹部交代の動き

スルージ氏の声明は、Appleが現在、幹部層の流動性を経験している中で発表されました。最近では、オペレーション担当責任者のジェフ・ウィリアムズ氏が退職し、AI研究責任者のジョン・ジャンナンドレア氏、環境責任者のリサ・ジャクソン氏、法務担当のケイト・アダムス氏も退任を予定しています。また、ソフトウェアデザイン責任者のアラン・ダイ氏はMetaのReality Labsへ移籍することが報じられており、ティム・クックCEOも来年にも退任する可能性があるとされています。このような状況下でのスルージ氏の残留宣言は、Appleにとって重要な意味を持つと見られています。


元記事: https://www.macrumors.com/2025/12/08/johny-srouji-provides-career-update/