Anthropic、Slackで「Claude Code」を提供開始 — コーディング支援を強化

Anthropic、Slack連携でコーディング支援を強化

Anthropicは、同社のAIコーディングアシスタント「Claude Code」をビジネスコミュニケーションツールSlackと連携させると発表しました。この新機能は、本日より研究プレビュー版としてベータ提供が開始されます。

Slack上でのスマートなコーディングタスクルーティング

Slackユーザーは、メッセージやスレッド内でClaudeをタグ付けするだけで、Claude Codeにアクセスできるようになります。Claudeは、メッセージがコーディングタスクであるかを自動的に検出し、関連するSlackスレッドのコンテキストと、ユーザーがClaude Codeで認証済みのコードリポジトリの情報を使用して、タスクをClaude Codeにルーティングします。

例えば、Slackで議論しているバグレポートの調査をClaudeに依頼する場合、手動で全てのコンテキストをClaude Codeにコピーする必要がなくなります。また、ユーザーはリクエストがコーディングタスクであることをClaudeに直接指示することも可能です。

既存のSlackアプリの拡張とOpus 4.5モデルの性能

この新機能は、既存のClaudeのSlackアプリの一部として提供されるため、既にアプリを導入しているユーザーは新たなダウンロードは不要です。ただし、利用にはウェブ版のClaude Codeで利用したいコードリポジトリを設定しておく必要があります。

今回の機能拡張は、Anthropicが数週間前に最新モデル「Claude Opus 4.5」を発表した直後に行われました。Anthropicは、Opus 4.5が、リリース時に業界を震撼させたGoogle Gemini 3を特にコーディングの分野で上回ると主張しています。

安全性に関する課題も

一方で、Claude Opus 4.5は、安全性とセキュリティに関して依然として課題を抱えていることも指摘されています。初期のテストでは、マルウェアやその他の悪意のあるコード作成のリクエストに対して、拒否した割合は78%に留まったと報告されています。


元記事: https://www.theverge.com/news/839817/anthropic-claude-code-slack-integration