「iPhone Fold」の登場で折りたたみスマホ市場が本格化へ

「iPhone Fold」が市場を牽引

Counterpoint Researchの最新の調査によると、2026年には折りたたみスマートフォン向けパネルの出荷数が前年比で46%も急増する見込みです。この成長の主な原動力となるのは、Appleの市場参入です。

CounterpointのGuillaume Chansin氏は、「Appleは、初の折りたたみ式iPhone向けパネルの調達を開始しており、主要な推進力となる」と述べています。同調査会社は、Appleの折りたたみ式iPhoneが「市場全体を活性化させる」と期待しており、来年のパネル出荷に大きな成長をもたらすと予測しています。

仮称「iPhone Fold」と呼ばれるAppleの折りたたみ式スマートフォンは、外部ディスプレイを備え、本のように開くとiPad miniサイズの大型内部ディスプレイが現れるとされています。Appleの市場参入により、2026年には同様のブック型折りたたみ式が主要なフォームファクターとしての地位を確立すると報告書は示しています。一方、SamsungのGalaxy Z TriFoldのような多重折りたたみ式パネルは、市場シェアのごく一桁台にとどまるでしょう。

AppleとSamsungの戦略的提携

この変化から最も恩恵を受けるのはSamsung Displayであり、そのパネル市場シェアは50%を超えると予想されています。Samsungはまた、Appleの最初の折りたたみ式スマートフォン向けパネルを供給すると報じられています。

ブック型デザインへの移行は、折りたたみ式パネルの平均販売価格の上昇も促すと予測されています。消費者の好みは、タブレットのような生産性を提供する大型ディスプレイへとシフトしているようです。Counterpointは、2025年下半期の初期販売期間において、SamsungのGalaxy Z FoldがFlipモデルを上回る販売を記録したことを指摘しており、これはシリーズ初の出来事でした。

消費者トレンドと市場予測

Counterpointは、折りたたみ式スマートフォンの総出荷数が2025年に14%、2026年には38%成長すると予測しています。Appleの折りたたみ式iPhoneは、来年9月中旬頃に登場する見込みです。


元記事: https://www.macrumors.com/2025/12/12/iphone-fold-book-style-era-foldables/