Microsoft、大規模な炭素除去クレジット契約を締結
Microsoftは、2025年12月12日に、C2X社がルイジアナ州で所有するバイオ燃料プラントから360万トンの炭素除去クレジットを購入すると発表しました。この動きは、同社の環境目標達成に向けた重要な一歩となります。
C2Xバイオ燃料プラントの役割
2029年に稼働開始予定のこのプラントは、森林廃棄物を原料としてメタノールを生成します。生成されたメタノールは、船舶や航空機の燃料、化学製造の原料として活用される見込みです。年間50万トン以上のメタノールを生産し、同時に約100万トンの二酸化炭素を回収・地下貯蔵する計画です。
Microsoftの脱炭素戦略と課題
今回の購入は、Microsoftが近年行ってきた数々の炭素除去投資の一つです。これには、Vaulted Deepからの490万トン、CO280からの370万トン、Chestnut Carbonからの700万トンという大規模な契約が含まれています。
Microsoftは、データセンターの急速な拡張により、2030年までに大気中から排出量以上の炭素を除去するという公約の達成が危ぶまれています。同社は再生可能エネルギーや原子力も大量に購入していますが、このような炭素除去クレジットの購入は、将来の化石燃料排出量を相殺し、目標達成を支援するために不可欠となっています。
