AIデータセンター建設ブーム、他インフラプロジェクトに悪影響か

AIデータセンター建設ブームの現状

AIデータセンターの建設が加速する中、道路や橋梁といった他のインフラ整備プロジェクトがその影響を受ける可能性があるとBloombergが報じています。

2025年には、地方政府が発行した債券の額が2年連続で記録を更新し、来年にはさらに6000億ドルの販売が見込まれています。この資金の大部分はインフラプロジェクトに充てられる予定です。

資源の競合と労働力不足

一方で、国勢調査局のデータによると、民間によるデータセンター建設への年間支出は410億ドル以上に達しており、これは州や地方政府の交通インフラ建設費とほぼ同額です。

これらの大規模なプロジェクトは、建設作業員の確保において激しい競争を引き起こす可能性があり、退職者増加や移民政策による労働力不足をさらに悪化させる懸念があります。

専門家の見解

建築・設計ソフトウェアメーカーAutodeskのCEOであるアンドリュー・アナグノスト氏はBloombergに対し、データセンター建設が「他のプロジェクトから資源を吸い上げていることは全く疑う余地がない」と述べています。

同氏はさらに、「多くのインフラプロジェクトは、人々が望むほど迅速には進まないだろう」と予測しており、AIブームの陰でインフラ整備の遅延が現実的な問題として浮上しています。


元記事: https://techcrunch.com/2025/12/13/ai-data-center-boom-could-be-bad-news-for-other-infrastructure-projects/