Amazon、ドローン配送サービスを一時停止
Amazonは、アリゾナ州ウェストバレー・フェニックス都市圏におけるドローン配送サービスを一時的に停止しました。この決定は、同社のMK30ドローン2機がクレーンに衝突し墜落した事故を受けてのものです。
衝突事故の経緯と詳細
事故は水曜日の午前10時頃、Amazonの配送センターから約2マイル離れたアリゾナ州トレソンで発生しました。目撃者であるディーゼル整備士のガブリエル・ダールバーグ氏によると、ドローンは建材を吊り上げていたクレーンのケーブルに接触したとのことです。トレソン警察署のエリック・メンデス巡査部長の予備調査では、2機のAmazonドローンが連続して飛行中にクレーンに衝突し、それぞれ100~200フィート離れた駐車場に墜落したことが判明しました。幸い、負傷者は報告されていませんが、1名の男性が残骸からの煙を吸い込み治療を受けました。
FAAによる調査とAmazonの対応
この事故を受け、連邦航空局(FAA)はAmazonの協力を得て調査を開始すると発表しました。Amazonの広報担当者テレンス・クラーク氏は、「トレソンで発生した2機のプライムエアドローンに関する事故を認識しており、関連当局と協力して調査を進めている」とコメントしています。Amazonは昨年11月に最大5ポンドの荷物を運搬できるMK30ドローンを使用した同日配送サービスをトレソンで開始したばかりでした。
安全性への懸念と過去の事例
今回の運航停止は、サービス開始から1年足らずで2度目となります。昨年1月にも、オレゴン州の試験施設でのドローン墜落事故を受けて、ソフトウェアの更新とFAAの検証を行うためにドローン配送が一時停止されていました。今回の事故は、ドローン配送技術の安全性と、都市環境における運用上の課題を改めて浮き彫りにしています。サービスの再開時期は現時点では不明です。
元記事: https://www.theverge.com/news/790636/amazon-prime-mk30-drone-delivery-crash-arizona-pause