Apple Watchの心拍数技術を巡る係争でAppleに有利な判決
米連邦控訴裁判所は、心臓モニタリング企業AliveCorが提起した、Appleによる独占禁止法違反の訴えを棄却しました。これにより、2024年の下級裁判所の判決が支持され、AppleがApple Watchに加えた変更は合法的な製品改良であり、反競争的行為ではないとの判断が確定しました。
AliveCorの主張と裁判所の反論
AliveCorは、AppleがwatchOS 5で心拍数測定アルゴリズムをHeart Rate during Physical Observation (HRPO)から心拍数ニューラルネットワーク (HRNN)に変更したことで、Apple Watch用アプリ市場を独占したと主張していました。AliveCorは、この変更により、自社のECG KardiaBandが不整脈を検出できなくなり、Appleが心拍数分析分野での競争を排除しようとした試みだと訴えていました。
しかし、AppleはAliveCorがAppleの設計決定を指示する権利はないと反論。裁判所はAppleの主張を認め、「AppleがHRPOデータ共有を拒否したことは、法律上、反競争的ではない」と判決しました。さらに、裁判所は、心拍数データへのアクセスが市場競争に不可欠であるとしても、Appleは開発者に対して自社の「不整脈通知機能」が使用するのと同じTachogram APIデータへのアクセスを提供しているため、AliveCorの主張は成り立たないと付け加えました。
控訴裁判所はまた、Appleが競合他社と独自のデータを共有する義務があるというAliveCorの主張も退けました。独占禁止法は一般的に、企業がライバルと取引する義務を課すものではないとし、そのような要件は「イノベーションへのインセンティブと司法の能力に関する懸念を引き起こすだろう」と指摘しました。
相次ぐAppleの法廷勝利
今回の判決は、AppleにとってAliveCorに対する直近1年で2度目の大きな勝利となります。昨年3月には、連邦巡回控訴裁判所がAliveCorの心拍数モニタリング関連の3つの特許の無効化を認め、Apple Watchの輸入禁止につながる可能性があった国際貿易委員会(ITC)の裁定を破棄していました。
AliveCorは、以前の判決について「深く失望している」と述べ、控訴を含むすべての利用可能な法的選択肢を追求し続ける意向を示しています。
元記事: https://www.macrumors.com/2026/01/09/apple-wins-another-victory-alivecor-legal-battle/
