子どものオンライン安全を巡りニューヨーク州がRobloxに規制強化を計画
ニューヨーク州知事キャシー・ホークル氏が、子どものオンライン安全を巡る新たな要件を州政策の目玉として掲げ、特にRobloxなどのオンラインゲームプラットフォームへの規制強化を提案しています。これは、連邦議会での進展が停滞する中、州が子どもの保護を目指すインターネット改革の主導者となっている現状を反映した動きです。
ニューヨーク州が提案する主な規制案
ホークル知事の計画は、州上院議員アンドリュー・グーナーデス氏と州議会議員ニリー・ロジック氏が作成した法案から着想を得ており、オンラインゲームに特化した保護策を講じるものです。提案されている主な要件は以下の通りです。
- オンラインゲームプラットフォームを含む利用者の年齢確認の義務化を拡大。
- 子どものアカウントのプライバシー設定をデフォルトで最高レベルに設定し、見知らぬアカウントからの接触を防止。
- 子ども向けにAIチャットボット機能を無効化。
- 保護者が子どものアカウントでの金融取引を制限できる機能の義務化。
Robloxが焦点となる背景と各所の反応
Robloxは、利用者の40%以上が13歳未満であると報じられており、このプラットフォームが特にターゲットとなっています。グーナーデス氏は、「おもちゃから食品、車に至るまで、子どもを安全に保つためにあらゆる製品を規制している。Robloxのようなプラットフォームも例外であってはならない」と述べています。また、ニューヨーク州司法長官のレティシア・ジェームズ氏は、「Robloxのようなオンラインプラットフォームは、捕食者が子どもにわいせつなメッセージを送ることを許すなど、子どもにとって安全でない環境を作り出している」と厳しく批判しています。
一方、Robloxの広報担当者エリック・ポーターフィールド氏は、以前の声明で、同社が「COPPA(児童オンラインプライバシー保護法)に準拠した、あらゆる年齢層向けに設計されたゲームプラットフォームである」と述べており、COPPA以上の安全ツールとシステムを構築していると主張しています。同社は最近、チャット機能を利用するために顔スキャンによる年齢推定を義務付ける新たな要件を導入しています。
規制強化を巡る議論と課題
子どものオンライン安全を求める声は高まる一方で、年齢確認などの提案には新たなデータ収集の増加や、成人の言論の自由を阻害する可能性があるとの懸念も示されています。業界団体や市民的自由を擁護する団体は、こうした規制が憲法修正第1条の下での表現の自由に違反する可能性があるとして反対しています。これまでも、プラットフォームやアプリストアレベルでの年齢確認を義務付ける様々な州法が裁判所で却下されてきましたが、州は引き続き異なる形態の年齢確認法を制定しようとしており、法的な見解の相違が続く可能性があります。
それでも、Common Sense MediaのCEOジム・スタイヤー氏など、多くのオンライン安全擁護派はホークル氏の計画を称賛しており、「子どもたちが何時間もプレイするオンラインゲームやソーシャルメディアプラットフォームは、捕食者の格好の狩り場となってしまった。子どもたちには今、これまで以上にこれらの新たな保護が必要だ」と強く訴えています。
元記事: https://www.theverge.com/policy/860727/new-york-governor-hochul-roblox-kids-online-safety
