はじめに
Microsoftは2026年1月13日、Windows 11向けの累積的な更新プログラムとしてKB5074109とKB5073455をリリースしました。これらのアップデートは、バージョン25H2/24H2および23H2を対象としており、複数のセキュリティ脆弱性の修正、バグの改善、そして新機能の追加が含まれています。今回の更新は、2026年1月の「Patch Tuesday」として提供されるセキュリティパッチであり、すべてのWindowsユーザーに適用が強く推奨される必須のアップデートです。
対象バージョンと更新後のビルド番号
この更新プログラムの適用後、各Windows 11のバージョンにおけるビルド番号は以下のように変更されます。
- Windows 11 バージョン25H2 (KB5074109): ビルド番号が 26200.7623 に更新されます。(24H2の場合は26100.7462)
- Windows 11 バージョン23H2 (KB5073455): ビルド番号が 226×1.6050 に更新されます。
バージョン25H2は24H2をベースとしているため、両バージョンでほぼ同じ修正が適用されます。
今回のアップデートにおける主な修正と変更点
互換性の変更
今回のアップデートにより、以下のモデムドライバーが削除されます:
agrsm64.sys(x64)agrsm.sys(x86)smserl64.sys(x64)smserial.sys(x86)
これらの特定のドライバーに依存するモデムハードウェアは、今後Windows上で機能しなくなる可能性があります。
ネットワーク関連の既知の問題修正
- WSL (Windows Subsystem for Linux) のネットワーク問題: KB5067036適用後に発生していた、WSLでのミラーリングネットワークの失敗(「No route to host」エラーやVPN経由での企業リソースへのアクセス不可)が修正されました。
- AVD (Azure Virtual Desktop) の接続問題: KB5070311適用後に発生していたRemoteApp接続の失敗が修正されました。
電源およびバッテリー性能の改善
NPU (Neural Processing Unit) を搭載したデバイスが、アイドル時に電源がオンのままになる問題が修正されました。これにより、デバイスの電力性能が改善されます。
セキュアブートの強化
今回の更新から、Windowsの品質アップデートには、新しいセキュアブート証明書を自動的に受け取る資格のあるデバイスを特定するためのデータが含まれるようになりました。これにより、段階的かつ安全な方法で新しい証明書が展開されます。
Windows展開サービス (WDS) の動作変更
WDSは、デフォルトでハンズフリー展開機能をサポートしなくなります。IT管理者は、「Windows Deployment Services (WDS) Hands-Free Deployment Hardening Guidance」で詳細なガイダンスを確認できます。
WinSqlite3.dllの更新
WindowsのコアコンポーネントであるWinSqlite3.dllが更新されました。以前、一部のセキュリティソフトウェアがこのコンポーネントを脆弱であると検出する可能性がありましたが、この更新によりその懸念が解消されます。
既知の問題
Microsoftは、今回のPatch Tuesdayリリースにおいて、パスワードフィールドを可視化するボタンが非表示になるバグを除いて、新たな問題は認識していません。
更新プログラムの適用方法
これらの更新プログラムは、Windows Updateを通じて自動的に適用されます。手動で更新を適用したい場合は、以下の手順で実行できます。
- 「スタート」メニューを開きます。
- 「設定」>「Windows Update」に進みます。
- 「更新プログラムのチェック」をクリックします。
また、Microsoft Update Catalogから手動でダウンロードしてインストールすることも可能です。
