OpenAI、Cerebrasと100億ドル規模のAI計算能力提供契約を締結

OpenAI、Cerebrasと大型契約

AI研究開発企業であるOpenAIは、AIチップメーカーのCerebrasと複数年にわたる大型契約を締結したことを発表しました。この契約は総額100億ドル(約1.5兆円)以上とされており、Cerebrasは2026年から2028年にかけてOpenAIに合計

750メガワットもの計算能力を提供します。

契約の背景と目的

この提携の主目的は、OpenAIの顧客向けに出力速度を向上させることにあります。OpenAIは、Cerebrasのシステムを活用することで、現在処理に時間を要している応答を高速化できると述べています。

Cerebrasの共同創設者兼CEOであるアンドリュー・フェルドマン氏は、「ブロードバンドがインターネットを変革したように、リアルタイム推論はAIを変革するだろう」とコメントし、リアルタイムでのAI処理の重要性を強調しました。

Cerebrasの技術と市場での存在感

Cerebrasは10年以上の歴史を持つ企業ですが、2022年のChatGPTの登場とそれに続くAIブーム以降、その存在感を大きく高めています。同社は、自社開発のAIチップを搭載したシステムが、Nvidia製GPUベースのシステムよりも高速であると主張しています。

OpenAIのサチン・カッティ氏は、「OpenAIの計算戦略は、適切なワークロードに適切なシステムを組み合わせる、回復力のあるポートフォリオを構築することにある」と述べ、「Cerebrasは、当社のプラットフォームに専用の低遅延推論ソリューションを追加する。これは、より速い応答、より自然なインタラクション、そしてリアルタイムAIをより多くの人々に拡大するためのより強固な基盤を意味する」と、今回の提携がOpenAIのAI提供能力を大幅に強化することを示唆しました。

成長を続けるCerebrasとOpenAIとの関係

Cerebrasは2024年にIPOを申請しましたが、その後数回延期しています。しかし、その間にも巨額の資金調達を続けており、最近では220億ドルの企業評価額でさらに10億ドルを調達する交渉を進めていると報じられました。

また、注目すべき点として、OpenAIのCEOであるサム・アルトマン氏がCerebrasの個人投資家であること、そしてかつてOpenAIがCerebrasの買収を検討していた時期があったことも明らかになっています。


元記事: https://techcrunch.com/2026/01/14/openai-signs-deal-reportedly-worth-10-billion-for-compute-from-cerebras/