大規模な資金調達と急成長
ベルリンを拠点とする顧客サービスAIスタートアップParloaが、既存投資家から3億5000万ドル(約525億円)のシリーズD資金調達を完了しました。これにより、同社の評価額は30億ドル(約4500億円)に達しました。特筆すべきは、わずか8ヶ月前に1億ドルの評価額で1億2000万ドルを調達したばかりであり、その間に評価額を3倍に急増させた点です。
今回の資金調達ラウンドはGeneral Catalystが主導し、EQT Ventures、Altimeter Capital、Durable Capital、Mosaic Venturesなどの既存投資家も参加しています。
競争激化するAIエージェント市場
Parloaは、人間が担当していた顧客サービスの業務を自動化するAIエージェントを開発する企業の1つです。この分野では競争が激化しており、OpenAI会長のブレッド・テイラーが共同設立したSierraが9月に100億ドルの評価額で3億5000万ドルを調達したほか、Decagonも40億ドル以上の評価額で資金調達交渉中と報じられています。その他にも、Intercom、Kore.ai、そして最近8600万ドルを調達し評価額が7億5000万ドルとなった英国のPolyAIなどがこの市場で存在感を示しています。
Parloaの共同創設者兼CEOであるMalte Kosub氏は、この市場が「勝者総取り」の状況ではないと考えており、「ソフトウェアにおいてかつてないほどの大きな機会の一つだ」と述べています。Gartnerの試算によると、世界のコンタクトセンターエージェントは1700万人にも上り、Parloaとその競合企業は、この巨大な市場の大部分を自動化しようと競い合っています。
Parloaの強みと将来展望
Parloaは、すでにAllianz、Booking.com、HealthEquity、SAP、Sedgwick、Swiss Lifeといった大手企業顧客向けにAIエージェントを提供しています。同社の年間経常収益(ARR)は5000万ドル以上と報じられており、PolyAI(2025年末までにARR4000万ドルを予想)やDecagon(ARR3000万ドルを「大幅に上回る」と報じられている)を上回る規模となっています。
Kosub CEOは、今回の大規模な資金調達が、競合他社に先駆けて市場をリードするための重要な要素であると考えています。同社は今回調達した資金の大部分を投じて、「マルチモーダルで状況に応じた体験」の構築を目指しています。これにより、アプリ、ウェブサイト、電話など、顧客がどのようなチャネルで問い合わせてきても、個々の顧客のアイデンティティと具体的なニーズを認識できるパーソナライズされたAIエージェントの開発を進める計画です。
元記事: https://techcrunch.com/2026/01/15/parloa-triples-its-valuation-in-8-months-to-3b-with-350m-raise/
