元Google社員トリオが子供向けAI学習アプリ「Sparkli」を開発、インタラクティブな教育体験を提供

はじめに: インタラクティブなAI学習アプリ「Sparkli」

元Google社員3名が、子供向けの革新的なAI搭載インタラクティブ学習アプリ「Sparkli」を開発しました。既存のAI学習ツールがテキストベースや音声中心で、子供たちの好奇心を十分に引きつけられないという課題に対し、より魅力的で体験型の学習を提供することを目指しています。

Sparkliは、子供たちが自らのペースで知識を深め、現代社会に必要なスキルを習得できるような「探検」形式の学習体験を提供します。

Sparkliの創設者とビジョン

Sparkliは、Lax Poojary氏、Lucie Marchand氏、Myn Kang氏の元Google社員トリオによって設立されました。創設者の一人であるPoojary氏は、TechCrunchの取材に対し、以下のように述べています。

  • 「子供は本質的に非常に好奇心が強い。私の息子は車の仕組みや雨が降る理由について質問してきましたが、ChatGPTやGeminiを使って説明しても、それはまだ文字の壁でした。子供が本当に求めているのはインタラクティブな体験です。これがSparkli設立の核心的な動機となりました。」

彼らは、スキルデザイン、金融リテラシー、起業家精神といった現代の教育システムが十分にカバーできていないトピックを、AIを活用して子供たちに教えることをビジョンとして掲げています。

Sparkliの主な機能と教育的アプローチ

Sparkliアプリは、子供たちが学習に夢中になれるよう、多彩な機能と独自の教育的アプローチを採用しています。

  • ユーザーは、あらかじめ定義されたトピックを探求することも、自分自身の質問を投げかけて学習パスを作成することも可能です。
  • 毎日新しいトピックが紹介され、学習のきっかけを提供します。
  • 各チャプターには、音声、動画、画像、クイズ、ゲームなど、多様なメディアコンテンツが組み込まれています。
  • 「選んで進む」形式の冒険は、正解・不正解のプレッシャーなしに学習を促進します。
  • 生成AIをフル活用し、すべてのメディアアセットをその場で作成。ユーザーが質問してからわずか2分以内に学習体験を生成できるため、迅速かつパーソナライズされた内容を提供します。
  • 教育学的原則を重視するため、教育科学とAIの博士号取得者および教師を初期段階で採用しています。
  • 教師向けのモジュールも提供され、教師は生徒の進捗を追跡し、宿題を割り当てることができます。
  • ゲーミフィケーション要素として、Duolingoから着想を得た連続記録、報酬、クエストカードなどが導入されており、子供たちの継続的な学習意欲を刺激します。

安全性と対象年齢

Sparkliは、5歳から12歳までの子供たちを主な対象としています。子供向けAIツールの安全性に対する懸念が高まる中、Sparkliは以下の対策を講じています。

  • 性的コンテンツはアプリ上で完全に禁止されています。
  • 自傷行為のような敏感なトピックについては、アプリは感情的知性を教え、保護者との対話を促すように設計されています。

パイロットプログラムと資金調達

Sparkliはすでに、10万人以上の生徒を抱える学校ネットワークを持つ教育機関とのパイロットプログラムを開始しており、昨年は20以上の学校で製品テストを実施しました。学校現場からは肯定的な反応が寄せられており、教師は授業の導入、議論のきっかけ、宿題などにSparkliを活用しています。

同社は、スイスのベンチャー企業Founderfulが主導するプレシード資金調達ラウンドで、500万ドル(約7億4千万円)を調達しました。これはFounderfulにとって初のEdTech分野への純粋な投資となります。

今後の展望

Sparkliは今後数ヶ月間、世界中の学校との連携を優先する計画です。そして、2026年半ばまでには、保護者がアプリをダウンロードできるよう一般公開を目指しています。これにより、より多くの子供たちがインタラクティブで魅力的なAI学習体験にアクセスできるようになることが期待されます。


元記事: https://techcrunch.com/2026/01/22/former-google-trio-is-building-an-interactive-ai-powered-learning-app-for-kids/