はじめに: M5チップの驚異的な性能
リークされたベンチマークによると、Appleの次期iPad Proに搭載されると噂されるM5チップが、デスクトップCPUに匹敵するほどの圧倒的な性能を発揮していることが明らかになりました。Appleはこれまでも、IntelやQualcommを含む競合他社のチップを凌駕する優れたチップ設計で知られており、M5もその例外ではないようです。
Geekbenchに現れたM5搭載iPad
Geekbenchで発見された未発表のiPadモデルのベンチマーク結果は、M5チップの驚異的な能力を浮き彫りにしています。このチップは、シングルスレッドスコアで4,133点、マルチスレッドスコアで15,437点を記録しました。プロセッサは4.42 GHzで動作し、12GBのRAMを搭載していると見られ、256GBまたは512GBのストレージと組み合わされる可能性が高いです。
M5とSnapdragon X Elite 2の比較
このM5チップの性能は、Qualcommが最近発表したWindows PC向け最強チップ「Snapdragon X Elite 2」との比較でさらに際立ちます。Snapdragon X Elite 2は、18コアのOryonデザインで最大5.0 GHzまでブースト可能であり、2026年まで搭載デバイスが登場しない予定です。
Snapdragon X Elite 2のGeekbench 6.5ベンチマークでは、シングルコアで約4,080点、マルチコアで23,491点を記録しています。この結果を見ると、マルチスレッド性能ではSnapdragon X Elite 2がM5搭載iPadを大きく上回っていますが、これはSnapdragonがM5の2倍のコア数を持ち、ラップトップの筐体でより高い総スループットを維持できるためです。
しかし、シングルスレッド性能ではM5がわずかにリードしており、iPadのチップがフルスペックのデスクトップCPUと競合できるという事実は、Appleのコアあたりの設計と低消費電力での周波数維持能力の高さを示しています。
結論: Appleのチップ設計の優位性
今回のリークされたベンチマークは、Appleがモバイルデバイス向けチップの性能を新たなレベルに引き上げていることを明確に示しています。特に、限られた電力と熱設計の中で、デスクトップクラスのCPUと渡り合えるシングルスレッド性能を実現している点は、Appleのチップ設計における技術的な優位性を強く印象付けるものです。
