Apple、人気ファンタジー『Cosmere』ユニバースの映像化権を獲得

Appleが壮大なファンタジー世界へ進出

Appleは、世界的に人気を博すファンタジー作家ブランドン・サンダーソンの壮大な「Cosmere(コズメア)」ユニバースの映画およびテレビドラマ化権を獲得したことをThe Hollywood Reporterが報じました。この画期的な契約により、Appleはサンダーソンが築き上げた広大な物語世界を、独占的な映像コンテンツとして提供する可能性を手にしました。

主要作品の映像化計画

サンダーソンの多岐にわたる作品群の中から、いくつかの人気シリーズが優先的に映像化される見込みです。特に注目されるのは以下の二作品です。

  • ミストボーン(Mistborn): 独自の金属魔術「アロマンシー」を操る者たちが独裁帝国に立ち向かう物語で、複数の時代を描いています。このシリーズは映画化が検討されており、計画されている複数の時代設定を含めると、最大で十数本の映画製作に繋がる可能性があります。
  • 嵐の学術(The Stormlight Archive): 現在5巻が刊行されているこの叙事詩的なファンタジーシリーズは、テレビドラマ化が検討されています。善と悪の普遍的なテーマを描き、各巻がテレビシリーズの複数シーズンに相当する内容を持つとされています。全10巻が予定されており、長期的なシリーズ展開が期待されます。

「Cosmere」ユニバースは、これらの主要シリーズに加え、数多くの独立した小説で構成されており、それらすべてが巧妙に繋がりを持っています。

作者ブランドン・サンダーソンの深い関与

今回の契約において特筆すべきは、Appleがサンダーソン氏に対し、映像化作品に対する前例のない管理権を与えた点です。サンダーソン氏自身が脚本、プロデュース、コンサルタントとして積極的に関与することで、原作の持つ壮大なビジョンと世界観が忠実に映像化されることが期待されます。

制作は、ヒット作「Pachinko」のプロデューサーであるテレサ・カン=ロウが率いるBlue Marbleが担当します。カン=ロウはAppleと独占的なコンテンツ制作契約を結んでおり、その手腕が再び発揮されることになります。

サンダーソン氏は、クラウドファンディングプラットフォームKickstarterで自身の作品販売を通じて1億ドル近くを調達するなど、その人気と影響力で知られています。彼はまた、故ロバート・ジョーダンの未完の大作「時の車輪」シリーズを完結させたことでも有名です。

ITニュースとしての意義

Appleによる今回の大型契約は、ストリーミングサービス市場におけるコンテンツ競争が激化する中、確固たるファンベースを持つ人気IPの獲得が依然として重要であることを示しています。また、原作者に大きな裁量を与えるという異例の条件は、作品の品質とファンからの信頼を確保し、長期的なブランド価値を高めようとするAppleの戦略的な意図を浮き彫りにしています。この動きは、今後のエンターテインメント業界におけるIP戦略に新たな基準を設ける可能性を秘めています。


元記事: https://www.macrumors.com/2026/01/28/apple-tv-brandon-sanderson-deal/