OpenAI DevDay 2025の概要
OpenAIは、2025年10月6日(月)にサンフランシスコのフォート・メイソンで、第3回年次開発者会議「DevDay 2025」を開催します。同社は、1,500人以上の参加者が集まる「過去最大のイベント」になると述べており、発表、OpenAI幹部による基調講演、そしてCEOのサム・アルトマンと長年のAppleデザイナーであるジョニー・アイブによる炉辺談話が予定されています。
DevDay 2025は、Apple、Google、Metaといった巨大企業に対するOpenAIのシリコンバレーにおける支配力の高まりを示す壮大なイベントとなるでしょう。
注目される発表と期待される新展開
OpenAIは現在、AIデバイス、ソーシャルメディアアプリ、そしてChromeに対抗するAI搭載ブラウザを開発中であり、今回のDevDayではこれらのプロジェクトに関する進捗や発表が期待されています。また、昨年ローンチされて以来、あまり議論されてこなかったGPT Storeに関するアップデートも可能性として挙げられています。
過去のDevDayでは、2023年にGPT-4 TurboとGPT Storeが発表され、2024年にはAI音声アプリケーション向けのAPIなど、開発者向けの重要なアップグレードが発表されました。
激化するAI競争とOpenAIの戦略
OpenAIは、AnthropicやGoogleのAIモデルがコーディングタスクやウェブデザインにおいてますます高性能化している中で、かつてないほどの競争に直面しています。この競争に対応するため、OpenAIはより優れたAIモデルを低価格で提供せざるを得ない状況です。また、Metaが「Meta Superintelligence Labs」を設立し、AI分野での脅威となりつつあります。
開発者向けセッションと特別イベント
イベントは、太平洋時間10月6日午前10時にアルトマンによる基調講演で幕を開け、新発表、ライブデモ、そしてAIが未来をどのように再構築するかについてのビジョンが示されます。この基調講演はOpenAIのYouTubeページでライブストリーミングされます。
対面参加者向けには、Cursor CEOのマイケル・トゥルーエル、サンフランシスコ市長のダニエル・ルーリー、Andreessen Horowitzの投資パートナーであるキンバリー・タンなどによる講演が予定されています。また、OpenAIの従業員も自身の研究について発表します。
DevDay 2025では、以下のようなAIを活用したサイドショーも開催されます。
- Sora Cinema:OpenAIの動画モデルSoraによって生成された短編映画を上映する「居心地の良いミニシアター」。
- 電話ブース:有名なコンピューター科学者アラン・チューリングの「話しかけてくる動く肖像画」が設置されます。
午後のセッションでは、太平洋時間午後3時15分からOpenAI社長のグレッグ・ブロックマンとプラットフォーム製品責任者のオリヴィエ・ゴドマンによる「Developer State of the Union」が開催され、新機能のデモと開発者向けの今後の展望が共有されます。そして、午後4時15分からはアルトマンとアイブによる「Closing Fireside Chat」が行われ、「AI時代のものづくりの技」について議論されます。これら午後のセッションはライブストリーミングされませんが、同日中にYouTubeに投稿される予定です。
視聴方法
サム・アルトマンによるオープニング基調講演は、OpenAIのYouTubeページでライブストリーミングされます。その他の主要セッションはライブストリーミングされませんが、イベント終了後にYouTubeで公開される予定です。
元記事: https://techcrunch.com/2025/10/03/what-to-expect-at-openais-devday-2025-and-how-to-watch-it/