Google Chrome、「Auto Browse」でAI機能を拡大
Googleは、ChromeブラウザへのGemini AIの統合をさらに一歩進め、新たに「Auto Browse」という自律型ブラウジングエージェントの展開を開始しました。この新機能は、ユーザーがChrome上で行う退屈なタスクをAIに任せることで、ブラウジング体験を大幅に効率化することを目指しています。
数ヶ月前からChromeに導入されていたGeminiは、これまでポップアップウィンドウで提供されていましたが、今回のアップデートにより、デフォルトで「サイドパネル」ビューが採用されます。これにより、AIがページを操作する際の表示領域が広がり、よりスムーズな操作が可能になります。また、GeminiはGmail、カレンダー、YouTube、マップ、Googleショッピング、Googleフライトといった他のGoogleサービスへのアクセスも可能になり、Chromeブラウザ内での連携が強化されます。
「Auto Browse」の機能と可能性
「Auto Browse」は、Googleの最新AIモデルGemini 3を基盤とし、実験的なProject Marinerエージェントの知見も取り入れて開発されました。その最大の魅力は、ユーザーがキーボードとマウスを使ってブラウザ内で行うあらゆるタスクをAIが引き継ぐことができる点にあります。例えば、フォームの入力やメールからの情報コピーといった作業を、AIエージェントに指示するだけで完了させることが可能になります。
Auto Browseは、必要に応じて新しいタブを開き、AIがアクティブなタブには特別なAIアイコンが表示されます。ユーザーはAIの作業中に他の作業を進めることができ、AIはタスク完了時やユーザーの入力が必要な場合に通知します。
利用制限とプライバシーに関する考慮事項
Auto Browseは現在プレビュー版として提供されており、利用にはAI ProまたはAI Ultraのサブスクリプションが必要です。AI Proユーザーは1日あたり20回、AI Ultraユーザーは1日あたり200回のAIブラウジングタスクを実行できます。
重要な点として、Auto Browseはローカルで実行されず、ロボットが操作するタブのコンテンツはクラウドベースのGeminiモデルにストリーミングされます。これは、ページコンテンツがGoogleと共有されることを意味します。Googleは、Auto Browseが「Gemini Appsアクティビティ」ポリシーに準拠しており、ウェブサイトからの情報は一時的にGoogleアカウントにログ記録されると述べていますが、AIモデルのトレーニングに利用されるかについては明言を避けています。
また、セキュリティと安全性に関するルールも設けられています。例えば、AIに購入を依頼しても、実際に購入が行われることはなく、購入画面まで進んで最終的な決断はユーザーに委ねられます。これは、AIの誤動作による不測の事態を防ぐための措置と考えられます。
今後の展望
「Auto Browse」の登場は、ブラウジング体験の未来を大きく変える可能性を秘めています。現状ではサブスクリプションが必要ですが、Googleの言語からは、将来的に無料ユーザーにも提供される可能性が示唆されています。しかし、AIの自律性とプライバシー、そして利用制限のバランスが今後の普及において重要な課題となるでしょう。
元記事: https://arstechnica.com/google/2026/01/google-begins-rolling-out-chromes-auto-browse-ai-agent-today/
