ChatGPTへの広告導入:その背景と対象
OpenAIは2月10日、同社の人気AIプラットフォーム「ChatGPT」で広告のテストを開始したと発表しました。この動きは、急成長するAIサービスの収益化戦略の一環として注目されています。
現時点での広告表示対象は、ChatGPTの無料版ユーザー、および月額8ドルの「Go」プランのユーザーのみです。Plus、Pro、Business、Enterprise、Educationといった上位プランのユーザーは広告表示の対象外となるため、広告を完全に回避するには月額20ドル以上のPlusサブスクリプションに加入する必要があると報じられています。
広告表示の仕組みとユーザーへの影響
広告は、ChatGPTの回答の下部に「スポンサー付き」リンクとして表示される形式です。OpenAIは、これらの広告が「ChatGPTの回答に影響を与えることはない」と強調しており、AIの回答品質が広告によって左右されることはないとしています。
無料版ユーザーには、広告をオプトアウトする代わりに1日の無料メッセージ数を減らす選択肢が提供されます。
ユーザーが利用できる設定とデータプライバシー
Goプランと無料プランのユーザーは、広告に関する詳細な設定を管理できます。具体的には、広告を非表示にする、広告に関するフィードバックを共有する、広告のパーソナライズをオフにする、過去のチャットに基づく広告表示をオフにする、広告データを削除するなどのオプションが利用可能です。
OpenAIは、広告主には「集計された広告ビューとクリック」に関するデータのみが提供され、ユーザーのパーソナライズされたデータやChatGPTの会話内容は共有されないと説明しています。また、18歳未満のユーザーや、健康、メンタルヘルス、政治などの機密性の高いトピックに関する会話では広告が表示されないとのことです。
競合Anthropicからの反応
今回の広告導入発表に先立ち、OpenAIの競合企業であるAnthropicは、スーパーボウルのCMでAIプラットフォームへの広告導入を批判するような演出を行いました。当初のCMのタグラインは「広告にはふさわしい場所と時がある。AIとの会話はそうではない」と、OpenAIを直接的に示唆するものでしたが、その後変更されました。
OpenAIのCEOであるサム・アルトマン氏はこのAnthropicのCMに対し、「明らかに不誠実だ」と反論するコメントを出しています。
今後の展望
この広告機能はまだテスト段階であり、無料版およびGoプランの成人ユーザー全員がすぐに広告を目にするわけではないとされています。OpenAIの広告導入は、AIサービスの成長と維持に必要な収益確保と、ユーザーエクスペリエンスのバランスを取る上での課題を示唆しています。
今後、AIプラットフォームにおける広告のあり方や、それがユーザーにどのように受け入れられるかについて、継続的な注目が集まるでしょう。
元記事: https://www.theverge.com/ai-artificial-intelligence/876029/openai-testing-ads-in-chatgpt
