Instagram、位置情報共有の透明性を向上させるマップ機能アップデートを実施

はじめに

Instagramは、ユーザーが自身の位置情報を共有しているかどうかをより簡単に確認できるよう、マップ機能のアップデートを発表しました。この変更は、機能の初期導入後に生じたユーザーの混乱を解消し、プライバシー設定の透明性を高めることを目的としています。

アップデートの背景とユーザーの懸念

Instagramのマップ機能は、米国とカナダで先行導入された際、ユーザー間で広範な混乱を招きました。多くのソーシャルメディア投稿では、位置情報共有がデフォルトで有効になっていると誤って主張され、ユーザーに設定のオフを促す動きが見られました。これに対し、Instagram責任者のAdam Mosseri氏は、ユーザーが自ら共有を選択した場合にのみ位置情報が他者に表示されると説明しました。

今回のアップデートは、このような誤解を解消し、ユーザーが自身の位置情報に関する設定をより正確に把握できるようにするためのものです。特に、投稿に位置情報をタグ付けすることがリアルタイムの位置情報共有を意味すると誤解されていた点が、主要な改善点となっています。

具体的な変更点

Instagramは、ユーザーの混乱を減らすために、以下の具体的な変更を導入しました。

  • マップの上部に、位置情報を共有しているか、またはデバイスの位置情報がオフになっているかをより目立つ形で示すインジケーターが追加されました。
  • DMページのノートトレイにあるプロフィール写真の下に、位置情報を共有していないことを明確にする新しいインジケーターが表示されるようになりました。
  • 投稿に位置情報をタグ付けしても、それがユーザーの現在地を示すものではないことを明確にするため、マップコンテンツからプロフィール写真が削除されました。
  • ストーリー、リール、または投稿に位置情報タグを追加する際に、そのコンテンツがマップ上に表示されることを知らせる教育的なリマインダーが表示されるようになりました。
  • 位置情報を追加する際に、コンテンツがマップ上でどのように表示されるかのプレビューが提供されるようになります。

これらの変更は、ユーザーが自身の位置情報共有設定をより正確に理解し、意図しない情報漏洩を防ぐための重要なステップと言えます。

機能の目的と今後の展開

Instagramのマップ機能は、友人と待ち合わせをしたり、友人や好きなクリエイターが共有した位置情報ベースのコンテンツを探索したりすることを容易にすることを目的としています。位置情報を共有するかどうかにかかわらず、ユーザーはマップを利用して位置情報ベースのコンテンツを探索できます。この機能は、米国とカナダに続き、インドのユーザーにも展開されます。これは、2016年にSnapchatのストーリー機能を模倣したのと同様に、SnapchatのSnap Mapに似た機能を取り入れたものです。


元記事: https://techcrunch.com/2025/10/06/instagram-updates-its-map-feature-to-make-it-easier-to-tell-if-youre-sharing-your-location/