HomePod 2、発売から1,000日経過 – 次世代モデルの兆候なくAppleのスマートホーム戦略に注目

はじめに

Appleの第2世代HomePodが、発表から1,000日を迎えました。しかし、現時点では後継モデルや大幅な刷新の兆候は見られず、Appleのスマートホーム戦略における今後の動向に注目が集まっています。

HomePodの歴史と進化

初代HomePodは2017年のWWDCで発表され、度重なる遅延を経て2018年に発売されました。その優れた音質は高く評価されたものの、高価格、機能不足、競合製品と比較した限定的な機能が批判の対象となりました。Appleは2019年4月に価格を349ドルから299ドルに引き下げ、2021年3月には初代HomePodの販売終了を発表し、前年に発売されたHomePod miniに注力する方針を示しました。

その後、フルサイズのスマートスピーカーの空白期間を経て、Appleは2023年1月18日にプレスリリースを通じて第2世代HomePodを発表しました。このモデルは、外観こそ初代とほぼ同じですが、高さが0.2インチ低くなり、エッジツーエッジの大型LEDタッチスクリーンを搭載しています。内部的には、S7チップ、U1超広帯域チップ、取り外し可能な電源ケーブル、温度・湿度センサー、音響認識機能など、多くのアップグレードが施されました。一方で、マイクの数が2つ減り、ホーンロードツイーターも少なくなっています。

スマートホーム戦略と将来の展望

第2世代HomePodが1,000日を迎える中、後継機の噂は聞かれませんが、少なくとも2つのHomePod関連製品が開発中であると報じられています。これには、新しいSシリーズチップとAppleの新しいN1 BluetoothおよびWi-Fiチップを搭載した新しいHomePod miniと、7インチのiPadのようなスクリーンとA18チップを搭載した全く新しいスマートホームハブが含まれます。

Appleは今後数年間で、スマートホームデバイスの新たな波を計画していると広く噂されています。これは、HomePodの将来が単なるスピーカーの更新に留まらず、より広範なスマートホームエコシステムの中核を担うデバイスへと進化する可能性を示唆しています。特に、新しいチップの搭載や専用のスマートホームハブの登場は、セキュリティ機能の強化や、より高度なプライバシー保護、そしてシームレスなデバイス連携を実現するための重要なステップとなるでしょう。

結論

第2世代HomePodの1,000日という節目は、Appleがスマートスピーカー市場でどのように進化していくのか、そしてそのスマートホーム戦略がどのような方向に向かうのかを再考させる機会となります。直接的な後継機はまだ見えませんが、噂される新製品群は、Appleがより統合され、安全で、インテリジェントなスマートホーム体験を提供しようとしていることを示唆しています。


元記事: https://www.macrumors.com/2025/10/14/homepod-2-now-1000-days-old/