Meta、ティーン向けAI利用の保護者管理を強化
Metaは、Instagramにおけるティーン(10代の若者)のAIチャット利用に関して、新たな保護者管理機能を導入すると発表しました。これは、AIチャットボットが未成年者と不適切なやり取りをする可能性への懸念が高まる中、同社のイメージ回復と子供たちへの影響に対する監視強化に対応するものです。この新機能は、来年初頭に一部地域で提供が開始される予定です。
導入される保護者管理機能の詳細
Instagramの責任者であるアダム・モッセリ氏とMetaの最高AI責任者であるアレクサンドル・ワン氏がブログ投稿で発表した変更点には、以下の機能が含まれます。
- 保護者は、ティーンがAIチャットボットと完全に会話することを禁止できるようになります。
- 保護者は、好ましくない特定のAIキャラクターへのアクセスをブロックできます。
- ただし、Meta独自のAIアシスタントは例外とされ、「年齢に応じた保護措置」を講じた上で引き続き利用可能となります。
- 保護者には、ティーンがAIとどのようなトピックについてチャットしているかを示す「洞察」(高レベルの概要)が提供されます。
Metaは、これらの情報が保護者がティーンとAIとのやり取りについて「思慮深い会話」をする力を与えることを期待しています。
背景と今後の展開
この動きは、MetaがFacebook、Instagram、WhatsAppなどのプラットフォームにAIチャットボットを広く展開して以来、初めての主要な安全対策アップデートの一つとなります。特に、AIツールが未成年者と「ロマンチックなやり取り」をしたという報告が相次ぎ、批判に直面していたことが背景にあります。
当初、この新機能はInstagramの米国、英国、カナダ、オーストラリアの英語話者のみに限定されますが、Metaは将来的には他のプラットフォームや地域にも管理機能を拡大する計画を表明しています。また、今週発表されたティーンのInstagramアカウントが閲覧できるコンテンツをPG-13映画相当に制限するアップデートに続く、一連の安全対策強化の一環でもあります。
元記事: https://www.theverge.com/news/801505/meta-ai-chatbot-parental-controls-instagram