はじめに
Microsoftは、最近のWindowsセキュリティアップデートのインストール後に発生していた、HTTP/2ローカルホスト(127.0.0.1)接続およびIISウェブサイトの障害を修正したことを発表しました。この問題は、Windows 11およびWindows Server 2025システムに影響を与え、ローカルホストへの接続時に接続リセットエラーが発生していました。
問題の詳細と影響
このバグは、Windows 11のKB5066835(Patch Tuesdayアップデート)および9月のKB5065789(プレビューアップデート)のインストール後にトリガーされ、「ERR_CONNECTION_RESET」や「ERR_HTTP2_PROTOCOL_ERROR」といったエラーを引き起こしていました。この問題は、Stack Exchange、Reddit、Microsoftの公式フォーラムで多くのWindowsユーザーから報告されていました。
影響は広範にわたり、Duo Desktopアプリ、Visual Studioのデバッグ機能、SSMS Entra ID認証など、多くの広く利用されているアプリケーションの機能に支障をきたしていました。
Microsoftは、この既知の問題をASP.NET Core用のHTTP.sys Windowsベースのウェブサーバーのバグに起因するものと確認しました。同社は、このバグがデバイスの再起動やアップデートのインストールタイミング、インターネット接続状況など、さまざまな条件によって引き起こされる可能性があると説明しています。
Microsoftによる解決策
Microsoftは、非管理対象のビジネスデバイスおよびほとんどのホームユーザー向けに、Known Issue Rollback (KIR)を通じてこの問題を自動的に解決しました。
影響を受けたWindowsエンタープライズ管理デバイス(Windows 11 24H2、Windows 11 25H2、Windows Server 2025)のIT管理者は、以下の手順で問題を解決できます。
- Windows設定アプリで「Windows Update」を開きます。
- 「更新プログラムの確認」をクリックします。
- 利用可能な更新プログラムをインストールします。
- 更新プログラムがインストールされなくても、デバイスを再起動します。
Microsoftは、恒久的な修正が将来のWindowsアップデートでロールアウトされる予定であり、その際にはグループポリシーのインストールは不要になると述べています。