コーラー、排泄物分析で健康を監視するiPhone接続型トイレカメラ「Dekoda」を発表

新製品「Dekoda」の概要

米国の住宅設備大手コーラー(Kohler)は、iPhoneに接続して排泄物を分析し、ユーザーの健康状態を監視する革新的なデバイス「Dekoda」を発表しました。このデバイスはトイレの縁に取り付ける設計で、同社の新たな「Kohler Health」ラインの最初の製品となります。

画期的な健康モニタリング機能

Dekodaは、トイレボウル内を「強力なセンサー」で分析し、腸の健康状態、水分補給レベル、さらには便中の血液の有無を検出できるとされています。コーラーは、このデバイスが単なるカメラではなく、高度な光学センサーと分光法を用いて排泄物と光の相互作用を観察し、機械学習アルゴリズムでデータを分析して健康に関する洞察を提供すると説明しています。

プライバシーとセキュリティへの配慮

この種のデバイスにおいて最も懸念されるプライバシー問題に対し、コーラーは「センサーはトイレの中だけを監視し、他は見ない」と強調しています。収集される機密性の高い健康データは、エンドツーエンド暗号化指紋認証によって保護されるとされています。さらに、ゲストの排泄物が誤ってスキャンされるのを防ぐため、トイレの近くの壁に取り付け可能なオプションのBluetooth指紋スキャナーも提供されます。このような生体認証データと健康データの組み合わせは、厳格なセキュリティ対策が不可欠であり、これらの機能が実際にどの程度の保護を提供するかは、今後の評価が待たれます。

価格とサブスクリプションモデル

Dekodaデバイス本体の価格は600ドルで、コーラーのウェブサイトから予約注文が可能です。しかし、このデバイスを使用するには「Kohler Health」のメンバーシップが必須となります。メンバーシップ料金は、1人あたり月額6.99ドル(年額70ドル)、最大5人までの家族プランでは月額12.99ドル(年額130ドル)です。

市場の反応

この発表に対し、インターネット上では「トイレにカメラ?」「サブスクリプションが必要なトイレ?」といった驚きや戸惑いの声が上がっています。特に、プライバシーに関する懸念や、高額なデバイス費用に加えて月額料金が発生するビジネスモデルについて、様々な意見が交わされています。


元記事: https://www.macrumors.com/2025/10/20/kohler-iphone-toilet-camera/