リビアン、今年3度目の人員削減を発表

電気自動車メーカーのリビアン（Rivian）が、今年に入って3度目となる人員削減を実施したと報じられました。ウォール・ストリート・ジャーナルによると、今回の削減では約600人の従業員、全従業員の約4%が対象となります。同社はすでに9月と6月にも、それぞれ商用部門と製造部門で100～150人規模の人員削減を行っています。

リビアンは、今回の削減でどのチームが影響を受けるかについてはコメントを控えています。

販売不振と将来への投資

今回の人員削減は、リビアンが2026年の発売に向けて、主力となる量産型SUV「R2」の準備を進めている最中に行われました。同社はイリノイ州ノーマルにある工場で、年間最大15万台のR2を生産する計画です。また、最近ではジョージア州アトランタ郊外に新工場の建設に着手しており、R2とその派生モデルを生産する予定です。

しかし、R2が市場に投入されるまでの間、リビアンは現在のラインナップの販売ペースを維持するのに苦戦しています。2025年末の総納車台数の見込みは、前年比で16%減少する可能性が示唆されており、市場での競争激化と需要の課題が浮き彫りになっています。

経営安定性への懸念と潜在的な影響

度重なる人員削減と販売目標の下方修正は、リビアンの経営安定性に対する懸念を増大させています。企業の財務状況は、製品開発、製造、そしてセキュリティ対策を含むあらゆる事業活動への投資能力に直接影響を及ぼします。

特に、自動車業界におけるサイバーセキュリティの重要性が高まる中、経営の安定性は、車両のソフトウェアセキュリティ、顧客データの保護、サプライチェーンの安全性といった重要なセキュリティ分野への継続的な投資を確保する上で不可欠です。リビアンが将来の成長戦略を確実に実行し、市場での信頼を維持するためには、これらの課題への対応が求められます。

元記事: https://techcrunch.com/2025/10/23/rivian-reportedly-cutting-600-workers-in-third-layoff-of-the-year/