概要
トヨタは、2023年以降に米国で販売されるバッテリー電気自動車(BEV)が、Apple CarPlayを介してApple MapsのEVルーティング機能に対応することを発表しました。この新機能により、トヨタのBEVオーナーは、近くの電気自動車充電施設への案内をApple Mapsから直接受けられるようになります。
Apple Maps EVルーティングの主な機能
Apple MapsのEVルーティング機能は、車両からのリアルタイムデータを活用し、ドライバーを目的地までより効率的に案内します。このシステムは、標高の変化やその他の走行条件を考慮に入れ、充電が必要なタイミングを判断し、自動的に充電停車を提案します。これにより、ドライバーはCarPlayから別のアプリに切り替えることなく、充電計画を含むルートをシームレスに作成できるようになります。また、車両のバッテリー残量が極端に低下した場合には、Apple Mapsが自動的に最寄りの互換性のある充電ステーションへ誘導します。
対象車種と充電規格への対応
トヨタは、トヨタオーディオマルチメディアを搭載した全てのBEVがApple CarPlay経由でApple Maps EVルーティング機能を有効にできると述べています。これには、最近発売された2026年型トヨタbZモデルも含まれます。コメントでは、将来的に新しいトヨタbZおよびC-HRモデルがNACs充電ポートを採用し、テスラSuperchargerを含むルーティングが可能になる可能性が指摘されています。その際、公共充電器を利用するためにはCCSからNACsへのアダプターが必要となる場合があるとのことです。
セキュリティとデータプライバシーの重要性
本機能は、車両のリアルタイムデータをApple Mapsと連携させるため、データセキュリティとプライバシー保護が極めて重要となります。車両の位置情報、バッテリー状態、走行パターンといった機密性の高いデータが安全に送信・処理されることの保証は不可欠です。また、充電ステーション情報の正確性と信頼性も、ドライバーの安全と利便性に直結するため、サイバーセキュリティの観点からその完全性が維持されることが求められます。不正な情報操作やデータ漏洩のリスクを最小限に抑えるための強固なセキュリティ対策が、このようなコネクテッドカーサービスには不可欠であると言えるでしょう。
元記事: https://www.macrumors.com/2025/10/28/toyota-bz-apple-maps-ev-routing/
