はじめに
Microsoftは、Windows Insider Programのテスター向けにWindows 11 Build 26220.7051のロールアウトを開始しました。このアップデートには、ユーザーエクスペリエンスを向上させる複数の新機能と、重要なセキュリティおよび安定性の修正が含まれています。
新機能の概要
今回のビルドでは、タスクバーから直接Copilotにアクセスできる「Ask Copilot」機能が導入されました。これにより、ユーザーはテキストや音声を通じてインターネット、ローカルファイル、AIを検索できるようになります。Microsoftは、この機能が将来的には既存のWindows検索UIに取って代わる可能性があり、PCの自然な利用方法になると期待しています。この機能はオプションであり、「設定 > 個人用設定 > タスクバー > Ask Copilot」から有効にできます。
ハンドヘルドデバイスのユーザー向けに、以前はASUS ROG Xbox AllyおよびROG Xbox Ally X専用だった新しいXboxフルスクリーン体験(FSE)が利用可能になりました。FSEを有効にすることで、Windowsのパフォーマンスが向上し、ゲームに集中できる環境が提供されます。「設定 > ゲーム > フルスクリーン体験」からXboxをホームアプリとして選択することで有効化できます。
Bluetooth LE Audioブロードキャスト技術を基盤とする「共有オーディオ(プレビュー)」機能も導入されました。これにより、Windowsは1つのオーディオストリームを2つのBluetoothデバイスに同時に送信できるようになります。クイック設定の新しいショートカットからこの機能を有効にできます。
さらに、今回のアップデートにより、ARMベースのPCのパフォーマンスが向上しました。Microsoftは、エミュレーション下でより多くのCPU機能をサポートすることで、より多くの64ビットx86(x64)アプリケーションが動作できるようになり、全体的なパフォーマンスが向上したと説明しています。
重要なセキュリティ修正
関連情報として、Microsoftは以下の重要な修正も実施しています。
- Windows Updateエラー「0x800F081F」の修正: Windows Updateの失敗を引き起こしていたエラーが修正され、システムの安定性とセキュリティパッチの適用性が向上しました。
- Microsoftアカウントバイパスの対策: Windows 11におけるMicrosoftアカウントのバイパスに関する脆弱性への対策が強化され、ユーザーアカウントのセキュリティが向上しました。
今後の展開
これらの新機能と修正は、今後数週間で一般ユーザーにもロールアウトされる予定です。今日すぐに試したい場合は、Windows Insider ProgramのBetaまたはDevチャネルに参加することで利用可能です。
