テスラ、新型ロードスター2の発表を2026年エイプリルフールに延期 – 繰り返される遅延と顧客の信頼

新型ロードスター2、発表が再び延期へ

テスラは、待望の新型ロードスター2の生産モデルの発表を、2026年4月1日に延期すると発表しました。これは、イーロン・マスクCEOが最初にプロジェクトを明らかにしてから約9年後のこととなります。マスク氏は、この日付を選んだ理由について「ある程度の否認可能性」があると述べ、「もし遅れたとしても、冗談だったと言える」と発言し、自身の納期遅延の傾向を自認するようなコメントをしました。

マスク氏は、新型ロードスターが「以前示されたものとは大きく異なる」ものになると強調しており、そのデモは「これまでで最もエキサイティングなデモになるだろう」と予告しています。生産開始は、2026年4月の発表から12〜18ヶ月後になる見込みです。

長期にわたる予約者への対応と返金問題

長年にわたり新型ロードスターを予約し続けている顧客、特に2017年に25万ドルを投じて「ファウンダーズ・シリーズ」を予約した人々は、今回の発表イベントに招待される予定です。マスク氏はこれを「長年苦しんできたロードスター予約者へのせめてもの償い」と表現しました。

しかし、この長期にわたる遅延は、一部の予約者の間で不信感を生んでいます。OpenAIのCEOであるサム・アルトマン氏もその一人で、彼は7.5年間の待ち時間の後、予約のキャンセルと返金を試みました。当初、アルトマン氏は返金手続きに困難を経験しましたが、マスク氏がX(旧Twitter)でこの件に言及した後、24時間以内に返金が完了しました。

マスク氏はアルトマン氏に対し、「問題が解決され、24時間以内に返金されたという第4幕を忘れている」と皮肉を述べ、両者の間の長年の確執を浮き彫りにしました。この一連の出来事は、企業の約束の信頼性と、顧客の投資の安全性に対する懸念を提起するものです。


元記事: https://techcrunch.com/2025/11/06/tesla-delays-reveal-of-production-roadster-2-to-april-fools-day/